- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480041067
作品紹介・あらすじ
子どもの詩や広告コピーを使ってやさしくひもとくことばのふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になっていることばも、ふとしたきっかけでふしぎなすがたを現してくる。
感想・レビュー・書評
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語源や広告のコピー、ことばあそび、比喩など、興味の湧くお話がずらり。
やっぱりことばはおもしろい!
知識として頭に入れておくと、ちょっとした会話に役立ちそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「芸術・感性」で紹介された本。
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[配架場所]2F展示 [請求記号]801/274 [資料番号]2002110651
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第1部の、ことばって不思議というコラムは、小学生でも十分読めるでしょう。
おとなにとっては、ことばはそれによって伝えられる意味・内容のほうが大事ですが、こどもにとっては、それとともに、語感そのものも楽しいそうです。
パンとパンツとか、らっぱとはっぱとかっぱとわっぱとか。
そんなのから想像を広げてみるとおもしろいじゃん、っていう感覚は同感ですね。
2010/07/31 -
小学生の時、塾の教材に抜粋が出てて面白すぎて小学校の図書館で借りてまで読んだ本。文学部に学士入学で入った時ももう一回読んだ。
「熱がある」という表現に関しての部分とか面白く読んだ気がする。 -
池上先生による「ことばに興味を持たせようとする」一冊。
そういうコンセプトなもんだから、当然に子ども向けの側面が強い。
・・・と思っていた。
正確に言うならば、第1部は子ども向け。
事実、小学生向けの国語教材なんかにもよく出てくる本なのです。
僕もそういうイメージが強かったものだから、
冒頭に書いたように、「子ども向けの側面が強い」と思い込んでいたわけで。
ところが、第2部は決して子ども向けではなかった。
章名にも「お母さんのためにも」って書いてあるしね。
「あとがき」によれば、
「ラボ教育センターでチューターをしている人たちを対象にした公開講演」が下敷きらしい。
そりゃ、子ども向けではないわ。
というわけで、本書は子ども向けと大人向けが同居している形になっている。
もっとも、じゃあ第2部は子どもに読めないかと言えば、そんなことはない。
比較的平易な文章ではあるし、内容はやや難しいかもしれないが、
読書の訓練と思えば、決して読めないことはない。
ただ、言及の対象が「子ども」であって、
子どもが「子ども」についての論評を読むというちぐはぐな感になってしまうところはあるけれど。
うーん、おそらく「上手い」読み方は親子が一緒になって読むというスタイルなんだろうなー。
第2部に関しては、なかなか含蓄のある「ことば」観も提示されていて、
また、言語研究において大事なことも紹介していらっしゃるので文句なし!
むしろ、いろんな人に読んでもらいたい部分です。
第1部も、子どもに興味を持たせるという意味では大成功な文章だと思う。
ただ、なんというか上手く言えないけれど「イマ風」ではない感じ。
【目次】
第1部 ことばってふしぎ?
第2部 詩のことばから子どものことばまで―お母さんのためにも―
あとがき
(さし絵/イワサキ・ミツル) -
ことばって、面白いですねー。
どちらかというと前半のほうが楽しかったかな。 -
南雲先生おすすめ
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たぶん小学生のときに
兄から もらいました
裏にマジックで 兄のフルネームが・・・ -
小中学生向けに書かれた「ことばのふしぎ」に関する本。なぜ名前があるのか、なぜ「辞書をひく」というのか、動物にもことばがあるのか、といったことから、詩などに見られることば遊び的なことも紹介されていて、「普段は意識していないけどことばにはこんな力があるんだ」という、ことばそのものに対する興味を刺激する1冊。前半は語り口もこども向けに書かれているが、後半は前半で紹介されたような事柄が、どのような考え方に基づいているのか、どのように解釈できるか、という、大人に向けた解説にもなっている。個人的には、「連想実験」の部分や「二つの連想タイプ」の部分で、子どもと大人で連想の仕方がどのように違うかという話が興味深かった。あと池上先生がこんな子ども向けの語り口で分かりやすくことばについて書いたものがあるという自体に驚いた。(08/07/28)