自分のなかに歴史を読む (ちくまプリマーブックス 15)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480041159

感想・レビュー・書評

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  • 世間とは何か、だけ読んでおけばいいと思った阿部謹也さんだが、装丁にひかれて食指がのびる。自身の研究者人生を振り返るので、初期の問題意識がよくわかる。良書。

  • (1998.11.07読了)(1998.11.02購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    なぜ日本人がヨーロッパの歴史を学ぶのか。昔のヨーロッパの人びとが毎日をどのような思いで暮らしていたか、どうしたらわかるのだろう。歴史とは過去の事件の流れを追うことと考えられていたなかで、著者が確立した新しい歴史学の方法について語る。中学生から。

  • 歴史学の泰斗が、歴史の初学者のために自分が歩いてきた道をそのままに語ってみせたもの、家族が離散して施設で育ってきた過去もなにもかもあらいざらいの率直さで、深い感銘を与える。
    ゲッチンゲン大学の古文書資料閲覧室で、ハメルンの笛吹き男の伝説に遭遇した箇所は、長く同じ資料閲覧室で仕事をしていたことがあるので、不思議な縁に心がときめいたる

  • 振り仮名が振ってあったりするので小さい人でも読めるようにという配慮なんでしょうが、学生が読んでも全く問題なし。というか、ハッとさせられることばかりでした。もっと早くに出会っていればよかった。きっと学問への姿勢が「変わる」ことと思います。「(個人的)歴史学入門」のようですが、歴史学専攻でなくてもじゅうぶんに活用できます。図書館で借りたんですが手元に置いておきたくて文庫のほうを購入しました。
    あと、文章の読みやすいこと! 自分が頭が悪いので「馬鹿にも分かりやすい」説明のできる方は本当に憧れます。小難しいことしか言えないのは駄目です。そういう意味でも学ぶところは大きいと思います。

  • 古き良きヨーロッパを。

  • 同じく大学1年のゼミ課題本。その頃は、歳をとるのはダメなことなんだと、姉に信じさせられていた。この本を読んで、やっぱしそんなの嘘っぱちだと確信できた。

  • 学ぶとはどういうことか。中学生から大学生までオススメできる良書です。特に自分でテーマを見つけていかなければいけない大学生には、とても為になる本だと思います。「出会ってよかった」と心から思えた本です。

著者プロフィール

1935年生まれ。共立女子大学学長。専攻は西洋中世史。著書に『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『学問と「世間」』『ヨーロッパを見る視角』(ともに岩波書店)、『「世間」とは何か』『「教養」とは何か』(講談社)。

「2002年 『世間学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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