小さな博物誌 (ちくまプリマーブックス)

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著者 : 河合雅雄
  • 筑摩書房 (1991年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480041593

小さな博物誌 (ちくまプリマーブックス)の感想・レビュー・書評

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  • 篠山などを舞台とした作品です。

  • (2005.05.24読了)(1991.12.07購入)
    著者は、サル学者で、サルの研究を通して、人間の由来を考えてきた。ゴリラ(「ゴリラ探検記」光文社、1961年)、ニホンザル(「ニホンザルの生態」河出書房新社、1969年)、ゲラダヒヒ(「人類進化のかくれ里」平凡社、1984年)などの研究を続けながら、人類の進化を考察してきた。草山万兎と言うペンネームで、子供向けの本も書いている。顔に似合わず多彩な人だ。河合隼雄(心理学専攻)という兄弟もいる。名前がよく似ているので、時々間違えたりもする。この本によく似た「少年博物誌」(福音館書店、1976年)という本も出している。
    博物誌を「大辞林」で調べると。
    【博物誌】博物学的な観察や研究を記述したもの。
    【博物学】〔natural history〕自然物、つまり動物・植物・鉱物の種類・性質・分布などの記載とその整理分類をする学問。特に、学問分野が分化し動物学・植物学などが生まれる以前の呼称。

    大きく2つに分けてあります。前半が、「腕白坊主のフィールドノート」。後半が、「動物学者の事件簿」、となっています。
    前半には、幼き日の腕白振りがいろいろ書いてある。漆の木にまけた話、鯉を捕まえた帰り道に肥溜めに落ちた話、小雀を捕まえようとして木に登り力尽きて幹を抱えたままずり落ちて胸にひどいすり傷を受けてしまった話、お父さんが馬を飼った話、眠さを我慢しながらミンミンゼミの脱皮を見たつもりが、透明だった翅が見る見るうちに薄茶色になってしまい、油蝉だった話。田舎の少年の暮らしぶりがよくわかる。今はどうしてこんな暮らしぶりが失われてしまったのだろう。
    後半は、動物学者のお父さんと息子たちの話になっています。池の金魚を狙う蛇の話、ムカデにかまれた話、カラスを飼育する話、ゲラダヒヒに会いに行く話。

    ●自然との付き合い方
    「わが国では自然との付き合い方において、男は男らしく、女は女らしくという性差別が強く求められすぎる。これはおかしい。自然は年齢や性、あるいは地位、職業、貧富にかかわりなく、誰に対しても平等な場を提供してくれる。私たちは、自分の好みに応じて自然と親しみ、付き合えばよいのだ。」

    著者 河合 雅雄
    1924年 兵庫県生まれ
    京都大学理学部動物学科卒業

    (「BOOK」データベースより)amazon
    少年時代の著者はスジガネ入りの腕白坊主。山野を駆けめぐり、川や田んぼで泥だらけ。遊びの中で、四季のめぐりの美しさやいのちの不思議を心に刻む。小さな探険心に満ちた思い出の数々や、動物学者になって出会った生きものたちの素顔など、身近な自然とのふれあいをあたたかなまなざしと軽妙な語り口でつづった博物誌。

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