世界史の誕生 (ちくまライブラリー)

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著者 : 岡田英弘
  • 筑摩書房 (1992年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480051738

世界史の誕生 (ちくまライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • 20年以上前に書かれた本ではあるが、今読んでも十分に勉強になる。

    日本では歴史(教育)が日本史、世界史(東洋史、西洋史)と分かれていて世界全体の流れが把握できないと主張する著者が、改めてその大きな流れを整理したもの。エッセンスは序章と最終章に示されている。

    耳慣れない地名や部族名が出て来て十分に理解できているのか甚だ自信はないが、要するにユーラシア大陸の歴史は中央アジア辺りの遊牧民族によって形作られ、現在もその残滓を受け継いでいるということだ。ロシア然り、中国然り、イラン然り、インド然り、トルコ然りである。

    中国は最近でこそ大国然としているが、自分たちが受け継いでいると主張する清国はモンゴルの国であり、中国地域はその支配を受けているに過ぎなかった。その中国が現在チベットを支配しているのは純粋に侵略であり、歴史的領土であると主張するのは夜郎自大と言わざるを得ない。
    長い中国の歴史の中で、他民族の支配を受けずにいた期間は決して長くない。現中国共産党政権は、正にその敵を討とうとしているのか。

    百年単位で見れば、ユーラシア大陸で国境というか民族の居留地が安定したことはほとんどない。第2次大戦以降固定化されたかに見える国境も、またいつか変わるのだろう。

  • フェニキア人がつくったカルタゴを日本になぞらえている。地中海を瀬戸内海に置き換えての論理展開は説得力がある。要するに、人間が考えつくことには限界があるということだ。視点が中国中心であり、新羅には重きを置いていない。この著者の他の本も読んでいるのだが、アメリカ型のストーリー展開である。世の中は論理展開がすべてであるという思想だ。歴史がない国家は西部開拓のように常にフロンティアを追い求めるしか無いのだ。逆に歴史がある国家は、その解釈にとらわれてしまう。その知識量に関しては圧倒されることは確かだ。

  • 200707

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世界史の誕生 (ちくまライブラリー)の作品紹介

地中海文明と中国文明の運命を変え、東洋史と西洋史の垣根を超えた世界史を可能にした、中央ユーラシアの草原の民の活動。

世界史の誕生 (ちくまライブラリー)はこんな本です

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