英文法の謎を解く 続 (ちくま新書 106)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057068

感想・レビュー・書評

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  • かなり攻撃的な文体なので(著者はこれでも抑えていると仰られている)、英語に劣等感を持つ自分には胸をえぐられるようにも感じられるところがあったが、英語教育、英語学習について鋭いご指摘が多々あり、とても参考になった。第1版は20年以上も前であるが、日本の英語教育の現場はもとより、日本の政治、経済、学界、どれも氏が警鐘を鳴らしていた通りであり、改善されるどころか、ますますひどくなるように感じている昨今の日本と比べると、より本書の内容の指摘を痛切に感じる。
    書名に含まれる「英文法」とはかなりかけ離れた内容も少なくなく、主張がやや明瞭でない箇所や、根拠が筆者自身の経験に過ぎないのではと感じる点もあるが、日本の英語学習を取り巻く数々の問題について述べた本、として、とてもためになった。

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  • [ 内容 ]
    英文法の基本体系のエッセンスを説き明かして好評の前作につづく第2弾!
    「日本人しか使わないヘンな英語」を槍玉に挙げ、さらに独創的着想に磨きをかけた「発音論」から「英文法とドイツ文法の関係」「日本の英語教育がかかえる深刻な問題点」にいたるまで、白熱の講義を展開する。
    わが国の英文法理論がかかえる混迷と謎に鋭く迫るとともに、日本人論・日本文化論にも説きおよぶ。
    ますます舌鋒鋭く冴えわたる基本英文法の徹底講義パート2。

    [ 目次 ]
    第1章 存在のbeについて考える
    第2章 英文法とドイツ文法の関係について考える
    第3章 日本人だけしか使わないヘンな英語
    第4章 seemとlookはきわめて重要な動詞である
    第5章 goodとbad論―倫理判断と価値判断のちがい
    第6章 the wayとhowの関係について考える
    第7章 基本動詞の使い方について考えよう
    第8章 ラテン語文法の「格」と英文法の「文型」について
    第9章 英語の音声について―発音論
    第10章 日本の英語教育が抱える深刻な問題点

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 英文法の実用書として色々気付かされる点もあり、その点では充実した内容と呼べるかもしれないが、とかく日本人の精神論に立ち入って過激な議論を展開する態度には共感できない。というか、なんでこんな攻撃的な書き方をするんだろうか。要は、著者の投げかけた問題提起と著者の結論について、読者自身がしっかり考えることが重要である。その押しの強さに負けて無批判に受け入れたり、ある部分的な記述を取り上げてそれを非難するような態度を取ったりするのではなく。
     いずれにせよ、議論好きな人は読めば楽しいだろうが、英語学を学んでいる人にとっては気持ちの良いものではないので、読まない方がいいだろう。

  • 前作に引き続き、偉そうな物言いは変わっていないです。読んで勉強になる部分もありますが、逆に勉強の障害になる部分もあります。やはり古い本なので、今から見ると、内容的にも古いな…と思う部分あり。

  • 3部作で、英語業界に物議を醸した書。
    最初の二作は秀逸だが、三作目は少しパワーダウンか?しかしところどころすばらしいポイントが書かれていて参考になる。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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