海から見た戦国日本: 列島史から世界史へ (ちくま新書 127)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057273

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  • 戦国時代の日本を世界システムと関連づけ、松前を通じての北方、薩摩を通じての琉球、対馬を通じての朝鮮との交易といった観点から見る。
    蠣崎・松前氏とアイヌの歴史はむつや函館に来てから凄い興味持ってたんで、いろいろ勉強になった。また、日明貿易や南蛮貿易と日本国内の勢力争いのこととか、琉球史、ザビエルなんかの日本への来航がヨーロッパのアジア進出という大きな流れの中でどうゆうものだったか、そして日本銀が当時の東アジア経済に与えていた影響だとか、学ぶところが多かった。

  • [ 内容 ]
    那覇を拠点に中継貿易で賑わう港市国家・琉球。
    津軽、松前から北へ広がる対露交易。
    そして明の世界秩序に挑戦し、朝鮮出兵を企てた豊臣秀吉…。
    日本史の一六世紀は、戦国の乱世から、織豊政権による全国統一を経て「徳川の平和」で幕を閉じる大変動期だった。
    では日本列島の外では、どのような事態が展開していたのだろうか。
    キリスト教や鉄砲の伝来、日本銀の交易ネットワークについてのエピソードを交えて、地域が世界に直接つながっていたボーダーレスな時代を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 一六世紀、または世界史の成立
    第2章 蝦夷地と和人地
    第3章 古琉球の終焉
    第4章 ヨーロッパの登場とアジア海域世界
    第5章 日本銀と倭人ネットワーク
    第6章 統一権力登場の世界史的意味

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著者プロフィール

1949年、大阪市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。
同大学史料編纂所、同文学部・人文社会系研究科、立正大学文学部を経て、現在東京大学名誉教授、公益財団法人東洋文庫研究員。
専門は日本の対外関係史。国家の枠組みを超えて人々が活動し、「地域」を形成していく動きに関心をもち、あわせてかれらの行動を理解するのに不可欠な船、航路、港町などを研究している。
おもな著書に、『中世倭人伝』(岩波新書、1993年)、『東アジア往還─漢詩と外交─』(朝日新聞社、1995年)、『世界史のなかの戦国日本』(ちくま学芸文庫、2012年)、『日本中世境界史論』(岩波書店、2013年)、『日本中世の異文化接触』(東京大学出版会、2013年)、『古琉球─海洋アジアの輝ける王国─』(角川選書、2019年)ほかがある。

「2021年 『東アジアのなかの日本文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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