プラトン入門 (ちくま新書)

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著者 : 竹田青嗣
  • 筑摩書房 (1999年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057907

プラトン入門 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • ずっとベッドサイドにありながら読めなかった本。プラトンの著作とニーチェなど近代哲学者の評価を対比しつつ、イデアについて再評価している。フッサールの本質直観との絡みも興味深い。

  • 最近の私は、プラトンとアリストテレスが2度目のマイブームを迎えていて、10年以上前に読んだものを引っ張り出して読み直している。世の中のあらゆる理論的対立は、プラトンとアリストテレスの対立と構造的に同型なのではないかと思い始めたのがその理由。これは、演繹的推論に基づく主張と帰納的推論に基づく主張の対立、と置き換えることもできるが、そこまで単純化してしまうのも危ないところ。人間が行う演繹的推論は(意識するか無意識かは別として)帰納的推論なしでは実行不可能だし、そもそも演繹的推論を表す論理モデルは気の遠くなるような帰納的推論を通じて得られたものである。ただ、ありえない理想に向かって演繹的に物を考える人と、客観的な事実のみを信じて帰納的に物を考える人の間には、どうしても埋めがたい溝が存在してしまうし、溝を埋めるのがいいとも思えないし、どうしたものだろう? 半年に1度、社長が全社員の前でラファエロの名画「アテナイの学堂」を見せながら講演するたびにそう思う。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/3983123.html

    プラトンは紀元前の哲学者であるが、現代でも研究対象となっている哲学者のうちのひとりである。理想としては、ソクラテス→プラトン→アリストテレスの順で読み進めるのがベストかもしれない。

    紀元前の哲学を初めて勉強する人にとって、最適な本である。この本をきっかけに知識の幅を広げてほしい。

  • プラトンの唱えるイデア説。哲学はこうであってほしい。宗教とはちがい、自分の幸福を自分で探索していく姿勢。幸福とはなにかを考えることによって、自らの知を幸福のために使おうとする。学びの楽しさを体験できる。

  • プラトンのわかりやすい入門書。
    教育実習時に読んだ気がするよ

  • 高校時代に買って読んだことを思い出す。当時は全然わからなかった。まぁ、プラトンに入門しにくい本ではあると思う。
    ある程度哲学史的知識を持っている人ならば、かえって読みにくい。入門者には難しい。なにより、竹田青嗣の文体は、結構わかりにくい。
    ……まぁ、これも今だからわかることだ。
    ブラックや藤沢令夫に当たるのがよいと思う。それを手引に、実際にプラトン(翻訳で十分)を読むのがいい。

  • ¥535, Amazon。

  • 全然「入門」じゃない

    近代になってニーチェやハイデガーなどに批判されているプラトンであるが、その批判はプロティノス以降、認識論としてのみのイデア論になってしまい、西洋思想の屋台骨となってしまった「通俗プラトン主義」への批判であり、プラトンそのものへの批判ではないという点を著者は指摘している。

    改めてプラトンに対する新しい見方を喚起させてくれる一冊。

  • ホントの入門書としては良い。一通りプラトンの書籍と思想について紹介されているし、はしがきのプラトンの思想のまとめも良いと思う。
    プラトンが求めた思想は「絶対的真理」でなく、「普遍的真理」だ、というのが本書の要旨のようだが、よくわからん。ニーチェの思想と対比させた考察も浅い印象だ。

  •  近代哲学における基本像を通して見ると、ヒュームは独我論者であり、ヘーゲルは形而上学汎神論者であり、ニーチェは解体主義者であり、フッサールはこれまた、絶対的真理の擁護者である。そして、プラトンは形而上学的性格の絶対源流だ。

     著者の竹田青嗣は、こういった近代哲学の基本像を真っ向から否定する。哲学の本質はそれが方法的な思考法にあるとし、最も革新的な理念は普遍性という概念で示されると主張する。

     普遍性は、しばし誤解されているように、あらゆることに妥当する完全な認識や知のあり方、ということを意味しない。普遍性の本質は、異なった人間同士が言葉を通して共通の理解や共感を見出しうるその可能性という点にある。

     プラトンにおいてそれは、まず言葉の本質の取りだしという場面から始まり、イデア論や想起説という独自の形をとり、さらに後期における存在的探求に至る。この作業によって、プラトンはそれまでの哲学の至高の中に萌芽として存在していた原理的な思考と普遍的な思考という概念の核を深く掘り下げ、それを方法とした。プラトン哲学は、それが方法的な思考法なのだ。

     現代の思潮と真っ向から対決する姿勢をみせる著者のプラトン観。著者の竹田青嗣に私淑している僕としては、哲学という"方法"の原点に立ち戻る為の手段としてのプラトン哲学を学んで行きたい。

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