こころの情報学 (ちくま新書)

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著者 : 西垣通
  • 筑摩書房 (1999年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058041

こころの情報学 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 四章がちょっと面白いかな。一から三章は教養、五章はボンヤリした話なのが残念。

  • 今更ながら、AIが熱くなているので積読からチョイス。人間は日々進化していくので、AIが使われればもっと進化するかもしれない。AIが追い抜いていくほうが早いかもしれない。

  • バーチャルリアリティ(仮想現実)を使ったゲームが多くなっています。今年の夏、ハイジャックを起こした犯人はゲームで飛行機の操縦の練習をしていて、本物も触りたくなったと言っているとか。現実と非現実の区別がなくなる若者がふえ、そのための犯罪がふえていることも事実でしょう。この10年の間にコンピュータを取り巻く状況は一変しました。特にインターネットは21世紀、誰も無視することはできなくなると思われます。こういう時代だからこそ、人間のこころについてじっくり考え直す必要があります。本書では情報というキーワードをもとにこころを考えていきます。理系・文系のへだてなく話は進みます。オートポイエシスやアフォーダンスなど最先端の話題にも話はおよびます。しかし難解になりすぎることもなく、こころについてこれからどのようなことを考えていけばよいのかの非常に良きガイドになると思います。たとえば本書に紹介されている本の著者を数名日本人だけ書き出してみると、脳研究の津田一郎、社会学の大澤真幸、心理学の佐々木正人、経済学の岩井克人などがいます。これらの研究者の発言は今後気にとめていかないといけないでしょう。(僕はこういう名前を聞くだけでかっこいいと思ってしまうんだけどなあ。いつかみんなの中でもそう思ってくれる人が出てくるかなあ。)人間とは本来、外部の環境から与えられる(アフォード)ものの中から意味を見出し、学習し成長していきます。しかし、パソコンやテレビを通して脈絡のない情報が押し寄せるために、若者たちが混乱し、うまく自己が形成されないのも当然と言えるでしょう。現在、我々を取り巻く機械情報の量はヒトの処理できる量をとっくにこえています。こんな中で生きていくにはどうすればよいのか、本書をじっくり読みながら考えたいものです。

  • 人間の「こころ」とは何か。情報は心にどう関連してくるのかを書いた基礎情報学の入門書。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/neta22401.html

  • 何が言いたいのか...(´・ω・`)

  • 情報にまつわるさまざまな問題を包括的に扱う情報学という学問の立場から、人間の心について論じた本です。

    本書では、人間を単なる情報処理機械と考える立場が退けられ、みずから情報を創生するオートポイエーシス・システムとして捉えるべきだとされています。ただしそれは、歴史的に形成される自己循環的な閉鎖系であり、それゆえ人間の心を理解するためには、生物の進化史をたどる必要があるとされます。こうして、動物の心から検討を始めて、人間の意識がどのようにして形成されたのかという、大きな問題についての見取り図が描かれることになります。

    さらに著者は、人間の心をアフォーダンス理論を手がかりにして考察しています。ただし、アフォーダンス理論では、情報は環境世界にあらかじめ実在すると考えられているため、情報は自己循環的な閉鎖系の中にあるとするオートポイエーシス理論と衝突します。そこで著者は、環境世界の中で行動することによって意味作用が生まれるという仕方でアフォーダンスを理解し、オートポイエーシス理論と補完的な関係にあることを示そうとします。

    とはいえ、人間の心は他の生物と大きく異なっています。著者は、人間は言葉によって構築された文化的環境の中に身を置いていると考えることで、アフォーダンスの想定する「リアリティ」の内実を拡張し、人間の心の特異性を説明しようとします。

    新書のサイズで扱うにはかなり大きな問題が扱われていて、理解が追いつかないところもあったのですが、刺激的な本でした。

  • 第4章がおもしろい。共同体の書き方が、すごくシンプル。終盤、若者の心の問題になったのは、戸惑ったけど。

  • (2003.02.08読了)(1999.06.19購入)
    (「BOOK」データベースより)
    地球上に生命が誕生した三十数億年前に、情報も同時に誕生した。情報とは生命の意味作用であり、ヒト特有の言語もその発展形にほかならない。すなわち、ヒトの“心”とは“情報”が織りなすダイナミックなプロセスなのである!それでは、動物の心を根底にもちながら、一方で機械(コンピュータ)で心をつくろうという野望を抱く、現代人の心とはいったい何か?オートポイエーシス、動物行動学、アフォーダンス、人工知能といった理系の知と、現象学、言語学、社会学などの文系の知を横断しながら、まったく新しい心の見方を提示する、冒険の書。

    ☆西垣通さんの本(既読)
    「麗人伝説」西垣通著、リブロポート、1994.02.25
    「マルチメディア」西垣通著、岩波新書、1994.06.20
    「聖なるヴァーチャル・リアリティ」西垣通著、岩波書店、1995.12.05
    「インターネットの5年後を読む」西垣通著、カッパ・ブックス、1996.04.25
    「インターネット社会の正しい読み方」牧野昇・西垣通著、PHP研究所、1996.11.07
    「デジタル・ナルシス」西垣通著、岩波・同時代、1997.01.14
    「メディアの森」西垣通著、朝日新聞社、1998.10.30
    「IT革命」西垣通著、岩波新書、2001.05.18

  • 情報学者で東大教授、西垣通さんの著書。情報学的観点からオートボイエーシス、アフォーダンスといった理論を交え心を論じます。いろいろな学説を交え心を論じている点はおもしろいですがいまいち結論が見えにくいという印象。でも良い本でした。

    西垣通さんは日立の研究所でOSやネットワーク、データベースなどの性能設計や信頼性設計を研究したのち東大へ。東京大学情報学環教授。東大には情報学環という文理融合した様々な分野の研究者が集まり情報を研究している組織があるのですね。興味深い組織です。情報という学際的な領域は面白いと思います。

  • すごい本

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