- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480058423
作品紹介・あらすじ
さまざまな民族・言語・宗教が複雑に入りくんでせめぎあう地域に成立したオスマン帝国は、イスラム世界の伝統の下で、多種多様な人々を包み込みながら六世紀以上にわたって存続したが、近代西欧の影響を受けつつ解体した。現代のバルカン・中東で激発する民族紛争の源流であるオスマン帝国解体の過程を克明に描き、現代政治にも連なる問題を解き明かす。
感想・レビュー・書評
-
これも積読の古本、とは言え買ったのはそんな前やなかったはず。
タイトルの割に前半は「国家とは、民族とは、イスラムとは」みたいな話、次1/4が「オスマン帝国とは」ラスト1/4でやっとオスマン帝国の解体の話。個人的にはギボンみたくスレイマン以降のオスマン帝国後退の概説かギリシア独立戦争以降の細かめの歴史が読めるかと思ったので個人的には期待外れ感。まぁイスラム、オスマンに関わるところは知らん話もあっておもしろいんやけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中東などの民族紛争の原因を、ヨーロッパから広まった「一国家一民族一言語」という思想と、オスマン帝国の「イスラム主体の不平等な共存」とのギャップの大きさに求めている。オスマン帝国の国家意識が興味深い。
-
もっかい読みたい
-
オスマン帝国解体の歴史からみる国民国家論。高校のときに読んだきりだけど、そろそろまた読み返してみたい。