レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)

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著者 : 小田亮
  • 筑摩書房 (2000年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058652

レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • レヴィ=ストロースの入門書。構造主義はもちろん、人類学や神話の構造などの、具体的な話も書かれている。少々難しい感はありますが、興味があるなら読んでみても良いかもしれません。

  • <構造主義>で括られる、レヴィ=ストロースによる一連の研究やその後の展開・応用を概括的に知ることができる。それだけでなく、音韻論からの引用や、民俗学的調査での二項対立の図式による整理など、要所要所で詳細に語られており、それらはちゃんと知ることができるようになっている。
    彼の代表的著書『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』から本文を引用し、それに著者や他の学者が解説をする、という形式で本が書かれているため、原著を読む際にも解釈が助けられるはずである。
    ざっとしか読んでいない。注目して読んだ箇所は、構造・構造主義の定義・意義の解説と、彼の言説のなかの重要な概念(ブリコラージュ、記号など)の解説。

  • レヴィ=ストロースは、「悲しき熱帯」や「野生の思考」、インタビュー集などを読んだ事がある。私は、これらの本からにじみ出てくる人柄と知性のありようみたいなものが、とても好きなんだけど、結局のところ、何をいっているのかはよく分からない。というか、「分かる」ということに何がインプリケートされているかというと、哲学的な意味とか現代社会へのインプリケーションとかなんだけど、彼の本は、当然、人類学の本なので、神話だとか、親族だとかの構造がどうなっているという話がメインで、そこから性急にそういうことを直ちに読み取れないのは当然なんだけどね。

    さて、「なぜ今、レヴィ=ストロースなのか」というと、個人的に、今「システム」ということを関心があって、「あれ? システムと構造ってどう違うんだっけ?」というのが気になって、構造人類学の創始者であるレヴィ=ストロースにあらためて入門してみたというわけ。

    「システム」という言葉で、私は、要素と要素間の関係でできていて、要素間の関係が相互依存的であり、「どれが主要因だ」とか「どれが起源だ」とか言えないような全体性をイメージしている。そうした「システム」がレヴィ=ストロースの「構造」と同じかなと思って読むと、そういったものは「体系」であって、「構造」ではない、とのこと。「構造」とは、そういう「体系」を「変換」しても変らないようなもの。さらに言うと、体系と体系の類似点ですらなく、相違している対称性みたいなものの類似点みたいなものなんだそうだ。ということで、これだけでは大変分かりにくい概念なのだが、この本は、「親族の基本構造」、「野生の思考」、「神話論理」をそういう着眼点で丁寧に読み解いてくれるので、すごく頭がすっきりした気になる。

    また、そもそも「構造人類学」とかいっても、他の人類学的な本をそれほど読んでいる訳ではなく、レヴィ=ストロースに対して、「歴史がない」とか、「文化相対主義を標榜しながら、結局、西欧的な理性中心主義ではないか」とか、「異文化の神話などについて、その異文化の中にいる人たちに気づかない構造がある、と指摘する事自体、一種の優越性を前提としているのではないか」とか、彼の批判者がいうようなことを、私も感じてきた。が、この本を読んで、レヴィ=ストロースは、そういうレベルのつまらん人間ではないことを納得させられた。むしろ、そういう批判をいう人間のほうが、自文化中心主義にはまっているのだ。この本は、レヴィ=ストロースをエドワード・サイードの「オリエンタリズム」に先駆けるような存在として位置づけているのも面白い。

    長らく翻訳が待たれていた主著「神話論理」の4巻も、2巻まで出ているみたいだし、「読まねば」の気持ちになった。

  • <構造>は要素の置き換えだけでなく、要素間の関係を変換しても不変である、ということがわかった。自分が思っていた<構造>の理解が片手落ちであることがわかって良かった。「はじめての構造主義」にも書いていたかもしれないけど、どうもその時は理解が進まなかった。個人的には、語り口が軽い「はじめての構造主義」よりオーソドックスな語り口の本書の方が好みである。神話の例が面白かった。

  • 久しぶりにこういう本読んだということもあり頭がついて行きませんでした。昔勉強したことを思い出しながらやっと読み終えました。

  • すっけー!!!
    おもしろかった
    『カイエソバージュ』や『世界史の構造』がもっと面白くなった

  • 借り物

  • 「はじめての構造主義」の後に本書を読んで正解だった。いきなり読んでも全然理解出来なかったと思う。内容は「はじめての~」とほぼ一緒。レヴィストロースについての再確認になってしまった。でも、神話の構造分析について実際の分析例を通して詳しく紹介してあったのはありがたかった。これが一番知りたかったから。

  • 構造主義を理解する第一歩として。
    2014年7月16日hontoに注文した。
    2014年7月21日手元に届いた。
    hontoで1-3日の配送ということは、5日はかかるということと捉えておこう。
    「構造主義」についての取っ掛かりとして購入した。

  • 2014.05.10 いまさらながらといわれるかもしれないが、構造主義をもう少し詳しく知りたくて、その代表的な研究者であるレヴィストロースを探求。少し深く理解することができたかな・・・構造主義はなかなか手ごわい。

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若きレヴィ=ストロースに哲学の道を放棄させ、ブラジルの奥地へと駆り立てたものは何だったのか?彼の構造主義を中心とする思考は、現代思想にも深い影響を与え、西洋の自文化中心主義への反省と主体の解体をうながす大きな役割を果たした。本書は、レヴィ=ストロースの代表作『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』をとりあげ、彼が未開社会の親族構造や神話研究から汲みあげた豊かな思考の可能性の核心を読み解く。しばしば誤解されがちな「構造主義」をホントに理解し、ポストコロニアル論にも活かすための新しいレヴィ=ストロース入門。

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