- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480058706
感想・レビュー・書評
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今まで読んだり聞いたりした江戸時代とは違う角度からの視点で面白い。農民は百姓でありもっと自由だったと。決まり事はあったけどそれは自分たちの生活を守るためのもので自分たちが決めたもの。
村の史料の中にこそ江戸時代の真実がある。
しかし、書き方が一般的な近代史に反論する気持ちが強すぎる書き方だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
江戸時代は士農工商の時代だ、という常識がある。
きびしい身分制度のもと、農民は田畑の所有を許されず、重い年貢に苦しめられ、自給自足を強いられたという説明だ。
だが、村々に残る資料をみて歩くと、まったく異なる世界がみえてくる。
百姓たちは銭を用いて布を買い、それを身にまとって祭りを盛り立てた。
また、広い敷地に庭を造り、茶・書・華をたしなみ、俳句をよんで旅をした。
その一方で、乏しい資源を大切にし、浪費を抑え、そして元気よく働いた。
本書では、これまでの権力の側からの史観を覆し、当時の庶民である百姓の視点から江戸時代の歴史をよみなおす。
[ 目次 ]
序章 「日本近世史」のあやうさ
第1章 百姓を独立させた検地
第2章 身分社会の終焉
第3章 法と制度のからくり
第4章 新しい社会の秩序
第5章 百姓の元気
第6章 民意が公論となるとき
第7章 村に学んだ幕閣
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
江戸時代の農民といえば、貧しく辛い生活をしていたという印象があったが、まるで違っていたということが分かりました。色々な禁令は、実は守られることのほうが珍しく(ほとんど無く)、思った以上に自由にのびのびと暮らしていたのですね。