さすが!日本語 (ちくま新書 290)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058904

作品紹介・あらすじ

日本語は、「話し手の気持ち」をさりげなく、しかもはっきり表現することができる言葉だ。「さすが」「せっかく」「せめて」「せいぜい」「やっぱり」等々。日ごろ無意識に使っている、文章の頭に置くこうした言葉(副用語)にこそ、その気持ちを伝えるパワーの鍵はあった。ならば、これらの言葉を意識して使えば、もっと自分をうまく表現できる!国語学の大家が、これらの副用語をひとつひとつとりあげながら、徹頭徹尾その謎を解く。自分の気持ちをもっともっとうまく伝えたいすべての人へ。日本語達人への道をしめす一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語を母国語とする私たちは「せめて」や「もっと」や「とても」など(文法的には副用語)を何気なく使っているが、これは様々な外国語には存在しない、日本語独特のことばだった。
    それを丁寧に説明している本。
    感覚的に読める部分もあれば、時制なども出てきて難しい部分もある。母国語と言えど使いこなすのは難しい。だけど副用語をきちんと使えたら、日本語の美しさにきっと気付くと思う。

  • これを読むと日本語ってすごいなって思う。例えば、『せっかく』。これをあらわす外国語はないらしい。

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著者プロフィール

渡辺 実(わたなべ・みのる):1926-2019年。京都府生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。言語表現の立体構造に着目し、国語学と国文学の境界を越える研究を目指した。著書に、『国語構文論』(塙書房)、『現代文解釈の方法』『平安朝文章史』(ちくま学芸文庫)、高校生向けには、などがある。

「2022年 『着眼と考え方 現代文解釈の方法〔新訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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