女は男のどこを見ているか (ちくま新書 364)

著者 :
  • 筑摩書房
3.13
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本棚登録 : 445
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480059642

感想・レビュー・書評

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  • 女が男に求めているもの、それは「英雄体験」のあるなしだ。・・・少し極論かなと思う部分もありますが、非常に興味深いです。なるほどな、と関心する部分がたくさんありました。この本を読むとなぜ女性がお姫様になりたがり、男性が騎士になりたがるのかよくわかります。アナタが男性ならば決して読んでおいて損のない一冊。きっと女性のアナタを見る目が変わりますよ。

  • ネタ本。ぼくがかんがえた、さいきょうの「女はこうである」と「宇宙の心理」が書いてある。懲役2年。

  • 知恵がないと、ものごとを判断したり、決断したりできない。
    何をするかが大事なのではなく、どんな気持ちでそれをするかが大事
    自己実現とは、自分がもっと楽しく感じられることを実行するということ
    能力というのは、おのれを信じた者だけが開花させることができる。
    人の数だけ個性がある、人にできなくて自分にできることが必ず一つはある。
    会社とは自分の自己実現のために利用するところ

  • 寒い朝に飲むコーンスープみたいな一冊。今の自分にはこのうえない良本。とろりと濃厚で温かなものが喉を刺激しながら冷え切った胃に落ちていきました。

    ・女性が男性を最も軽蔑するときというのは、自分よりも智恵と勇気を感じないとき。学歴や年収でなく実践で使えるような智恵と勇気である。

    ・女はパートナーに「自分が幸せに生きているかどうか」を見てほしい。自分の幸福に無関心なパートナーと、間違いだらけのパートナーを選んでしまった自分にもイライラしてしまう

    ・逆に女性が愛を感じる時というのは、夫から幸せを願われている、自分が楽しく生きているかどうかに重大な関心を持っていると感じる時。愛と智恵と勇気がある男性から、トラブルで絆を深めていけるが、そうでないと悲劇にしかならない。智恵と勇気のある男性は女性に安心とリラックスを与えることができる。女性は自分に安心と快感を与えてくれる男性を好きな人と認識する。

    ・女は鋭く見抜く。本当によく見抜く。肝に銘じるべき。

    ・女は一度いい男と認識してしまえば盲目になる。全肯定をする。

    ・人の幸福を願い、人の不幸を悲しむことのできる男性は100パーセントいい男。英雄体験をして智恵と勇気を獲得した男だけができる芸当

    ・喧嘩のきっかけは些細なこと。けどその些細なことが原因なのではなく、自分の心を満たしてくれないことが本質。どうして愛してくれないの?と男を責めている。

    ・自分が自分に誇ることができる体験はすべて英雄体験。

    ・自分らしく生きるということは好き勝手に生きるのではなく、私もうれしいしあなたもうれしいという関係を指標にしながら、とことん自分の快を追求する。人の幸せをどれだけ願い、支援できたかが人を幸せな気分にする。

    相手の幸せを支援できていたか、いや少なくとも願っていたか。利己の快楽を優先してしまってはいないか。あなたが幸せだから自分も幸せ。それが基礎の基本。それが見抜かれているからこうなっちゃうんだろうな。幸せにするというのは安心させること、リラックスさせること。幸せな自分を見てもらうこと。潔し。実践しないと変わらんな。

  • 未知なる問題に遭遇した時、試行錯誤をしながら解決できる能力

  • 読了。いい本と思う。読んでる途中、素晴らしいと感動し、著者を調べるとwikiに2004年に準強制猥褻罪で逮捕され、2008年に最高裁で執行猶予がついていた。2週間ほど前に本屋で買った本で?となる。2010年22刷とあった。

  • いい男とはどんな人間なのかについて述べた本

    目次
    <blockquote>序章 赤ちゃんにベロベロバーをしてウケるほうがノーベル賞をとるよりも大事
    第1章 なぜ女は男に智恵と勇気を求めるのか
    第2章 女は男のどこを見ているか
    第3章 「いい女」は英雄体験をした男を好む
    第4章 「いい女」に惚れられる男になる方法
    第5章 「いい女」にも「いい男」にも受難の時代
    終章 いい人生とはどういうものか
    </blockquote>
    久々の新書。
    わりと単純で、いい男はいい女が惚れる。
    その惚れる理由が、英雄体験をした男に女の幸せ恐怖症を解除する力があるためとしてる。
    なかなか興味深くて面白いと思うよ。

    確かに、多くのマンガのストーリーは、ヒロイックな面がある。
    王道の少年誌は常にそうだし、少女誌は王子様を登場させたがる。
    そういう面でも、非常に納得がいく。

    ただ、精神的なものごとがメインだから、信じるかどうかと言う問題が付きまとう。
    まぁ、こればかりはどうしょうもないんだけども……。

    <blockquote>・男性は本来、英雄体験を重ねることで、心が純粋になっていく動物です。
    ・人間不信の人とは、ホンモノを見ても、ニセモノを見ても批判したくなる人です。
    ・精神的指導者は、すぐれていればいるほど、理性的な顔はしていないものです。
    </blockquote>
    なかなかうまくまとめられなかったので、これはと思う太字を抜粋。
    やっぱり、鈍ってきてるなあ……俺。

  • 脳科学書の振りをした自己啓発書。要するに自分をもって、自身を持てということ。「1時間だけ頑張ろう」にも通じるが、もっともなことをやることが一番難しく、大切だ。

  • 全く余計なお世話だ!俺は好きなような生きる!深キョンがどうした!馬鹿たれがー

  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 31/56
    '17/01/17 了


    女性や男性に対する言及がいずれも紋切り型過ぎる。

    「呪い」や「英雄体験」といった独自に用いられる言葉の説明が不親切。
    本文中に初めて登場した際には何の言及もなく、二度三度と登場して初めて「(○○については第△章で説明いたします)」と説明が入るのはおかしい。

    また、「宇宙の法則」などという単語がいきなり飛び出してきて、話が見えなくなってひたすら怖い。

    「自分が女であることに腹を立てている女性は少なくありませんが、男性で自分が男であることに腹を立てている人はほとんどおりません。
    なぜでしょうか。
    男性のほうが生きやすいからではありません。男性であるほうがいいことがたくさんあるからでもありません。これは、男女の構造的な違いに由来するものです。女性が自分が女であることに腹を立てるときと言うのは、愛されたいのに、愛されている実感がしない時です。」(P62)
    などと大層な言説を述べる割に、その後に続く説明に論理的根拠がない。
    統計学上の数値など来るわけでもないのに、筆者の断定的な物言いが続いていくのが不快。

    動物行動生理学者らしいので論理的根拠が無いと言うことはないだろうが、読み手にそれが伝わってこないので、単に思い込みで書かれた文章のように感じてしまった。

    また、男性と女性の区分が前時代的で、LGBTの存在を無視しているかのように書かれているのが致命的だと思った。
    これは書かれた時代が10年以上前なので仕方の無いことかも知れないが。

    愚痴や悪口は現状の不満が原因によって生ずる。
    不満を持っている「現状」とは、愚痴や不満を語り合っている相手と自分を含んでいる。
    自分と相手を否定する行為に他ならない。
    この主張は面白いと思った。

    ゲームでは「英雄体験」を通して「智恵と勇気」は得られない。一方映画鑑賞では効果がある。(P121)という主張はゲームを認めない大人の典型という感じ。

    作中に引用されている映画がSTAR WARSとスタンド・バイ・ミーだったのが個人的には嬉しかった。
    しかし、その引用の仕方一つ取ってみても、何の説明もないまま作中の固有名詞が使われていたりして、「知っている自分」と「知らない他者」という構図が理解できていないのではないかと感じた。

    僕自身紋切り型な物言いになってしまうが、筆者はあくまで学者肌であって物書きでは無いなと思った。

    男女論を主に書いた前半よりも、男女の区別無く「人間」の生き方について書いた後半の方が内容も面白く、文章もノっているように感じたので、この本のタイトルを真っ向から否定することになるが、男女論をやめて人間の幸福論を論じた方が数倍良い本になったのではないだろうか。



    「自分がブランドになる」
    行為の美しさが全て(P11)

    「自分の苦しみに無関心である、ということは、愛がないように感じてさみしいのです。」(P30)

    「女性が愛を感じるときというのは、「夫(恋人)から幸せを願われている」「夫(恋人)は、自分が楽しく生きているかどうかに重大な関心を持っている」と感じる時です。」(P30)

    「人の幸せを願うことのできる人は、精神的にきわめて強い人です。」(P81)

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