人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書 377)

著者 : 橋本治

• 筑摩書房 (2002年12月19日発売)

感想・レビュー・書評

[11204009さんの感想 · 2010年5月8日]

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[ynhrさんの感想 · 2010年4月29日]

美に「＝合理的」という側面があるというところ、そしてそれ以外の美しさもあるんだよってところまでは良かった。

それ以降はどうだろうなー

美しいという感覚は人それぞれ、といっては元も子も無いけど、自分を確立する過程と深く関わっている感情であるとは思う。

[momoco-cozさんの感想 · 2010年3月6日]

美しいというのは、役に立たなくて、人の思考を停止させるものであって、利害関係とかをすっとばす感情なのだ。だから、美しいっていうのは、自分と他者を結びつけるもので、美しいということを発見してしまう能力っていうのは大事なんじゃねーかなー、という主張だと思う。

1章は刺激的。超刺激的。枕草子の話は全然別件だったけど、面白かった。美しいが分からない人の話のくだりは、私にはまだよく分からなかった。そして、まとめの章がなくて、おまけの章がついてるかんじ。もっと分かりたいから、また読むと思う。

そんで、とりあえず読み終わった今は、私って孤独なのかしら、、と自分の状況を見直している。孤独に甘んじているのかな。それがどうということもないのだけど、どうなのかな。

[aliquoteさんの感想 · 2009年8月7日]

著者自身の高校時代の恋愛話が入っていたような。

[atsuisebさんの感想 · 2009年3月3日]

美しいを「夕日の美しさ」で切り込んでいくところが印象的。
結局「美しいものは美しいから美しいんだ」っていう話に落ち着ける訳だけど、そこに至るまでに、相当な説明が入ります。
自分には絶対こんな風には言えない。すごすぎます。これももっかい読みたい。

[すずめさんの感想 · 2008年9月1日]

橋本治さんの書かれる文章はちょっとわかりにくい…という声も聞こえてきますが、とにかく最後まで読んでみて欲しいと思います。
私には、共感できる部分が多くて、特に、愛情というのは、人の中に育つものをじっと待ってあげること…という部分とか、自分の中に幸福感がちゃんとあって、それが欠けた状態があって、自分が求める姿を発見した時、人はそれを美しいと感じる…という部分がとても心に残りました。

[tezoookaさんの感想 · 2008年8月26日]

「美しい＝合理的」、「美しい＝幸せ」、「美しい＝キラキラ」、ひいては「美しい＝孤独」まで、「美しい」を掘り下げて考えさてくれる著。前半の１／３で、「美しい」に関する楽しい議論は概ね終わってしまうが、中盤の吉田兼好＆徒然草に関する論考も面白い。「美しい」と兼好の結びつけが、結構強引であるが・・・。終盤は、著者の個人的な体験と「美しい」を関連付けて、幸福論にまで展開しているが、これ辺の文章は、好き嫌いが分かれるかもしれない。一見単純そうな事柄を、無駄に（笑）複雑に講釈して、自説をぐいぐい読ませてくる橋本筆致のパワーは相変わらずだ。--- 2008.08.25

[かもしおさんの感想 · 2008年8月10日]

この本と、「科学的」って何だ！を
同じ値段で売るちくまってわからないと思ってしまう。
科学的がひどいんですよ、もちろん。

橋本治のいつもの調子の話です。
簡単にいうと、美しいを実感して生きようね。
楽しく生きたものが、幸せですよ。もちろん。

[ぐうたら猫さんの感想 · 2008年2月11日]

個人的には無縁と思うことも多い「美しい」についての橋本治の本・・・と思ったら相変わらずの現代社会論にもなっている感じ。

[kohatanotakashiさんの感想 · 2007年4月17日]

人でも美術など作品を綺麗ものを美しいと思える感性をこの歳になっても、さらに磨いていきたいと思った。

著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』（小説現代新人賞佳作）、『宗教なんかこわくない！』（新潮学芸賞）、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』（小林秀雄賞）、『蝶のゆくえ』（柴田錬三郎賞）、『双調平家物語』（毎日出版文化賞）、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」