- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480059994
感想・レビュー・書評
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名著だと思う。
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大村はま先生のご冥福を、つつしんでお祈り申し上げます。
この本は何回も読みました。
EBMの勉強会をしながら、ポジティブフィードバックだとか、批判のサンドイッチだとかいろんな方法にトライしていたときにこの本を紹介されたのです。
自分は、目先の教育技術だけをみていて、なぜそうすることが必要なのか、をすっかり忘れていました。
大村先生が、生徒一人一人に合った本を選んで渡してあげたという逸話を読んで、僕はしばらくフリーズして身動きも出来なかったのを覚えています。
教育者でなくても、読むべしです。 -
「教える」に対してネガティブな風潮があることは、私も懸念しています。
一読してみてください。 -
21/7/7 95
掲示板は一日で剥がす>ともかく一度と言うことはいいことだと思うわ。そういうふうにして教室にはピリッとしたところが何処かにないと
なんとなく分かるをはっきりと分かるに
常に二つを比べる>カードの振り分け作業>「ことば」の使われ方を分ける
地道な作業の積み重ねが一番大事
教師のもっともいい姿は、新鮮だということと謙虚だ度言うことですよ。
人と比較してみていれば、子供は必ずそれが分かる。伝わってしまいます。そして子供はそういう目で見られることが大嫌いなものです。
書くことも同じですよ。上手も下手もない。役に立つかどうかでもない。自分の心を文字と言うものを使ってそのまま伝わるものにする。書くというのはそういう技術だということ。
自分の思っていることがそのまま相手に伝わる力を持っていないような人が集まって話し合いをしても、民主国家にはならないじゃないか。
一生懸命やりました、という熱気だけに流されない部分を持っていたから、大村教室はバランスが良かった。
生徒に静かにしなさいって言わなければならないようなら、教師として敗北宣言をしたようなものだ。
読書の手引きは子供の心の内側の声になって書くんですよ。
子供を知るというのはとにかく大変なことですよ。教育の仕事で最大のものではないかしら。その力を持たずにいろいろなことをやっても、上手くいかないというくらい。
『教えすぎる」ことと「教えるべきことをちゃんと教えること」との境目が曖昧になってしまった。
覚えるのは何とか覚えるとしても、忘れてはいけないことを忘れないように教えるのが教師。
使命感を単なる精神論にしないための教えることのリアリズムである。 -
教師の私ができることは
「自分で考え、意見を言い、話し合いのできる」
人間が育つ手助けをすること。
それが民主的な社会に貢献すること。
と、この本で思いをまた新たにしました。
(本書166pより)
決して授業をそのままコピーするわけではないし、
といって一般化・抽象化した分析を学術的に示すのではなくて、
両者をつなぐような中間物を作る。
ことに成功している本です。 -
「教えることの復権」という難しいタイトルだが、中身は対談になっていてしかも難しい言葉は何一つ使われていないのでとても読みやすい。しかし、本の内容が本当にすばらしい。ゆとり教育について様々騒がれているがこれほど問題点を明確にあげている本はなかなかないだろう。教師を目指す人は絶対に読まなければいけない本だ。
これはすごい本に出会ってしまったかもしれない…
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なんとなく惹かれて買った本。
「大村はま」という素敵な人と出会えた一冊。
教育とは、教えるとは何なのか。
ヒントがたくさん詰まっていました。
こんな先生がいたらなぁと思います。
そのときの子供にあった教材、授業。
子供を知ること。
徹底しています。
ブレない彼女の信念を垣間見ることができました。
とっても勉強になった本です。
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たまには「教育」についてのお勉強なぞ。
この本で「大村はま」という人物に出会えてよかったです。
私の一番敬愛する先生に似ていたし
なによりそれを女性が戦後間もない時期にやったことを尊敬します。
かつて生徒であった苅谷夏子さんの視線で大村先生の授業が描かれていたのも印象深いです。
今の学校教育が甘っちょろいと感じている人には是非読んでほしいです。 -
筆者が国語嫌いだった理由とあたしが国語嫌いな理由が同じだった。国語ってなんか新しいことを学んだ進歩が感じられないのね。でも、この筆者は大村はま先生の授業受けて国語の印象がかわったらしい。あたしもそういう授業に出会いたかった。自覚的な学習者(自分のやるべき課題に気づく、自分を育てる方法をとる)は大村先生の基本的な姿勢がつくったものだとか。それから、『明日もまた教室に立って』と思えるような魅力を、自分の仕事の中に作り出すこと。』ってのが印象的だった。にしても、今の教師は、教えることが仕事ってことを忘れがちなのかもしれない。部活動に熱心になったり、授業準備を怠ったりなど。
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国語教師として50年以上実践的指導に携わった大村はま。
その大村はまと、教え子の苅谷夏子の対談を中心に、大村の国語指導のあり方について読みやすい形でまとめてある本。
学校教育という形では、他の教師がまねをして実践することがなかなか困難な方法論だと思うが、家庭教師の枠組みの中で、取り入れられるべきところはいくつもあるのではないだろうか。