日本の医療に未来はあるか: 間違いだらけの医療制度改革 (ちくま新書 408)
- 筑摩書房 (2003年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061089
作品紹介・あらすじ
医療事故が相次ぎ、日本の医療の評判はがた落ちである。平成一五年四月からサラリーマンの本人負担率の引上げや老人医療費の値上げ等が実施され、批判はさらに高まっている。なぜ、日本の医療はよくならないのか?それは医療への批判が的外れに終始しているからである。本書は、現場の医師が目の当たりにした日本の医療制度の病巣をえぐりだすことによって、これからの医療の方向性を見極め、行政は、また医師や患者は何をすべきかを問う問題作である。
感想・レビュー・書評
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これは鮮烈。読んでいて、憤懣やるかたない気持ちになってくる。でもきっと、眉をひそめて露骨に嫌悪感を持つ者もいるんだろうけど。でもホント、知れば知るほど医師は過小評価されてると思います。マスコミとか政府によって、偏った見方だけが刷り込まれてて、なかなか実像が見えにくくなってしまってるけど、回りまわって自分の健康のためにも、少しでも医療の在り方について見つめ直してみるべきじゃないか。アメリカは逆方向に振れ過ぎているから、それをそのまま真似る必要は全くないけど、取り入れるべきところがズレ過ぎている。そもそも、現場のことを知らない人間がすべてを取り仕切っている時点で、いかんともしがたい齟齬がうまれてしまう訳だけど。ってそれはどの世界でも共通か。根本的に、文句も言わずただ黙々と頑張っている人が馬鹿を見る構造なのですね。
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2009/12/29
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医療従事者の悲鳴。けれど、結論ありきのようでどうも進まない
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[ 内容 ]
医療事故が相次ぎ、日本の医療の評判はがた落ちである。
平成一五年四月からサラリーマンの本人負担率の引上げや老人医療費の値上げ等が実施され、批判はさらに高まっている。
なぜ、日本の医療はよくならないのか?
それは医療への批判が的外れに終始しているからである。
本書は、現場の医師が目の当たりにした日本の医療制度の病巣をえぐりだすことによって、これからの医療の方向性を見極め、行政は、また医師や患者は何をすべきかを問う問題作である。
[ 目次 ]
1 日本の医療費
2 病院経営
3 日本の社会保障
4 医療周辺産業
5 医療現場の憂鬱
6 医師の不安神経症
7 日本の保険制度
8 日本の医療の推移と現状
9 医療事故から考えること
10 日本の医療はどこへ向かうのか
11 医療の未来を考える
[ POP ]
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<pre><u><h4 Align="center">地域のはなし〜公共的なネットワークの行方〜</h4></u>
<b>医療事故が相次ぎ、日本の医療の評判はがた落ちであ
る。平成一五年四月からサラリーマンの本人負担率の
引上げや老人医療費の値上げ等が実施され、批判はさ
らに高まっている。なぜ、日本の医療はよくならない
のか?それは医療への批判が的外れに終始しているか
らである。本書は、現場の医師が目の当たりにした日
本の医療制度の病巣をえぐりだすことによって、これ
からの医療の方向性を見極め、行政は、また医師や患
者は何をすべきかを問う問題作である。</b>
(出版社 ホームページより)
資料番号:011200912
請求記号:498.0/ス
形態:図書</pre> -
少し遅すぎるが、書かれた当時は、医療改革の前。
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分類=医療・医療制度・日本。03年4月。