行儀よくしろ。 (ちくま新書 421)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061218

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    人に可愛がられる方法。社会に出た後は学力よりも重要。だがそれだけではいけない。問題に直面した時に解決まで持っていく腕力も必要。

  • 現代日本の教育論。学力よりも知力や道徳が大切と言う話。学力は知力の中の1つの物差しである。学力だけが全てではないということ。

  • 今、誰もが読むべき、見直すべき一冊。

    "子供のいない私だって、この国で大人をやっているからには、子供を何らかの方向に導かないわけがないのだ"
     
    若者の質は本当に低下しているのか、また、親や学校の施す教育についても述べてある。社会が私達に教育を施していることにも気がついていかねばならない。

  • ふむ

  • 本書で著者は、「ゆとり教育」をめぐる学力低下論争は、教育問題をあまりにも近視眼的にとらえているのではないかと批判しています。そのうえで、もっと視野をひろげて、生活文化のなかで子どもたちにどのような影響がおよんでいるのかということを見据えることから、教育問題を考えなければならないという主張が展開されます。

    そのほかにも、若者のマナーが向上している例や、韓国とイランの国民性の話など、具体例が生き生きしており、おもしろく読むことができました。

  • よく言えば読みやすい。悪く言えば中身が薄い。

    ・学校に教育を丸投げするのはおかしい。特に学問以外のことに関しては、学校だけに頼らず家庭、そして社会の中で子供は学んでいくものである。
    ・子供は社会の鏡。子供がイライラしているということは、世の中の大人が(自分の人生に満足しておらず、)イライラしているということ。
    ・文化は変わる。そして言葉も変わる。問題は、どう変えていくのかということ。
    やはり、敗戦をきっかけに失ってしまった良き日本的道徳は少なくない。それを引き換えに発展を手に入れたといっても過言ではないだろう。
    ・生き方における美しさのなかに幸せを見出す社会。

    最後まで読んだけれど、タイトルと中身が合っているとは思えない。

  • 清水義範的教育論。雑感みたいな読み物で楽しく読める。言っていることは納得できることも納得できないこともあるけど、そういう考え方もあるなぁ、と軽く受け止める。教育とは文化を引継ぐこと、というのにしっくり。

  • 美しく生きること、
    それが一番だよなって。
    それはお仕着せの文化じゃなく、
    自らの育つ文化によって。

  • 学力では測れない、知力、立ち居振る舞い。
    そんなものの方が、とても重要で、しかも社会にとってもとても良いんだと
    いうこと。
    皆がわかっていても言わないことをきちんと述べてくれている。
    社会の、文化のセーフガードとして、こういう本はとても大切な気がしました。
    社会の教育力。文化の教育。

  • 教育を文化の乱れから問いている。話題がいろいろ飛ぶので(著者自身も分かっているが)つながりが見えにくく、また大人が、学校に期待を懸けずに社会全体で、自覚を持って子どもの教育に責任を果たさなければならないという主張に、特に目新しさはない。むしろ最終章の、欲望主義の影響と問題点、あと具体的に「じゃあ、実際どうすればいいのか」という点を、もっと掘り下げてほしかった。それまでノロノロ脇に逸れまくってたのに、ここで一気に駆け足になってしまったのが残念。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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