- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061218
感想・レビュー・書評
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教育論のような道徳本のような文化論のような本。現代に子供世代に何をどう教育すべきなのかというテーマを仮借して、著者なりの文化の定義と、文化を守る=美しいという論旨が展開される。強引な決め付けなどはないので、説教臭くはないが、時折はっとさせらる記述に出会う(e.g. いまの子供がイライラしているのは、大人がイライラしているから)。現代の日本は、衣食が足りて礼節を知りつつある段階だと認めながらも、古来より受け継いだ様々な(当たり前のことを含む)美徳文化 ---- これを「行儀」という単語で代表させている ---- をもっと尊重せよという内容だ。 --- 2008.09.10
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気分的には言いたいことは分かるけど。
あまり論理的でないというか、なんでそうなるの?と感じた。 -
「他人を見下す若者たち」の対になる様な新書だと思う。「最近の若者はロクなヤツが居ない」「学力低下で頭の悪い若者ばかりだ」と言うが果たしてそうか?そして、そう言っている大人は果たしてどうなのだ?という問いかけを淡々と静かに考えて行く。
激しい決めつけもなく爽快な一刀両断の結論もなく、ズバリという決定打には欠け物足りなさを感じるかもしれないが立ち止まって一寸『教育』というものを静かに考えさせてくれる一冊だと思う。が、清水義範ファンとしては清水はもっと書ける!とも思う。これが気に入った人は他の作品も読んでみてください。 -
2003.8.20 4刷
良かった気がする。 -
教育論、ということで子供達に向かって「行儀よくしろ」と説教をたれる内容かと思って読んだがとんでもない。「行儀よく」しなければならないのは大人のほうなのだ。理由は本書を読んでみて。
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清水義範氏の教育論。ただし学校教育論ではなく社会そのものを対象としている。すべてに賛成というわけではないが、至極まっとうなことを言っていると思う。何より、筆者のような「評価する
姿勢」は教育においてとても大切なこと。 -
共感。
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行儀良くしろと言う相手は大人!
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日本文化をしっかりと次世代に伝えていくべきだ。教育は社会全体で行わなければならない。…そんな内容。
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新書とは思えないくらい解りやすく、すらすら読めます。個人的には、一部保守的で首肯しかねる部分もありましたが、大部分は全く納得させられました。