やぶにらみ科学論 (ちくま新書)

  • 52人登録
  • 3.42評価
    • (2)
    • (9)
    • (13)
    • (2)
    • (0)
  • 9レビュー
著者 : 池田清彦
  • 筑摩書房 (2003年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061409

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 池田清彦の毒舌が痛快。
    科学に関する考え方も示唆に富むものが多々あり。

  • BSEや地球温暖化、クローン技術など、さまざまな問題を扱った著者の科学エッセイを24編収録している。

    著者の議論を支えている柱の一つは、著者が「好コントロール装置」と呼んでいる近代国家のパターナリズムに対する批判である。ただし本書は「リバタリアンのすすめ」といったような内容ではなく、科学的な装いを施したパターナリズムに対して科学者の立場から問題点を指摘するというもので、勉強になるところが多かった。

    本書の議論を支えるもう一つの柱となっているのが、著者のいう「構造主義的科学論」の視点。これは、あらゆる科学の理論は「同一性」というものに依拠して組み立てられているという科学認識論上の立場だと言ってよいだろう。そして著者は、唯脳論の養老孟司とともに、この同一性を構築するのは脳の働きだと述べている。

    個人的には、この2つの立場のどちらに対しても、全面的に賛同できないと思うところはあったのだが、それでも本書はおもしろく読むことができた。ただし、読者によっては著者のシニカルな語り口が好きになれないと感じるかもしれない。

  • 本になる前の連載を読んでました。2002年9月「加速するバカ化」
    読みやすく、興味深いエッセイだったと思います。

  • 科学と人間の関わり方や、科学と社会の依存関係について、かなり自由な立ち位置から書かれたエッセイ集。いわゆる某某原理主義者のような、科学の上澄みをすくった都合のよい解釈の押し付けに、断固異論を叫んだり、さまざまな権威から強いられた「常識」や「良識」に反論してみたりと、歯に衣着せぬ発言が気持いい。そうかと思えば、「無常」という感性と、科学的な同一性の論理を対峙させた哲学的思索もあったりする。著者の専門分野である生物学には囚われず、いろいろな話題があって読み進めても飽きのこないラインナップだ。
    《…人々は科学の成果を利用する権利を持つが、科学がよしというものに従う義務はない…》

  • 科学エッセイ。どうも視点と内容はいい気がするが、エッセイというかたちのせいか若干内容が薄いのと、皮肉な感じがして星二つ。
    皮肉ならとことんユーモアにして頂きたいし、科学視点ならとことんいってほしい。

  • [ 内容 ]
    クローン人間作ってなぜ悪い?
    地球温暖化なんてホントにあるのか?
    科学とオカルトって、どう違う?
    …オソロシイ勢いで進歩し専門化してゆく科学に、多くの人びとはついてゆけない。
    そのくせ、いかがわしい科学(まがい)は無根拠に信じてしまう。
    かように厄介な科学的現実から虚飾を剥ぎ取り、本質を見極めるにはどうしたらいいのか。
    そこで、生物学の風雲児(?)池田センセが最新の科学トピックに縦横に斬り込み、徹頭徹尾「論理」で腑分けする。

    [ 目次 ]
    若者の理科離れ
    自然保護と原理主義
    狂牛病
    市民バイオテクノロジー情報室の発足
    好コントロール装置と健康
    セカンド・オピニオン
    科学的知識の確実性
    食い物とエスノセントリズム
    地球温暖化論のいかがわしさ
    科学はリアリティーを喪失した?〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ・「論」とあるが余り論理的ではない。
    ・温暖化やクローン、理科離れ、自然保護、狂牛病等々、幅広い内容。

  • 日ごろのニュースを科学的な視点からみるエッセイ的な本。2003年。若者の科学離れから職の安全まで、日常的な出来事を多岐にわたり解説していく。ガンの主原因はタバコではなく車であること、危険な肉を食べるよりも昆虫を食べたほうが安全で栄養価が高いこと、などマイノリティな主張となっているが面白い話が多い。確かに喫煙者が減っているのに、肺がん患者が増えているのはタバコによるものではないことの裏づけだろう。しかし、日本は車メーカーが一部支えているところもあるから、国、マスコミも追及できないのか。普段のニュースの一般的な見方ではなく、やや斜めからみている点が面白く、オススメである。

全9件中 1 - 9件を表示

池田清彦の作品

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)を本棚に登録しているひと

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)の作品紹介

クローン人間作ってなぜ悪い?地球温暖化なんてホントにあるのか?科学とオカルトって、どう違う?…オソロシイ勢いで進歩し専門化してゆく科学に、多くの人びとはついてゆけない。そのくせ、いかがわしい科学(まがい)は無根拠に信じてしまう。かように厄介な科学的現実から虚飾を剥ぎ取り、本質を見極めるにはどうしたらいいのか。そこで、生物学の風雲児(?)池田センセが最新の科学トピックに縦横に斬り込み、徹頭徹尾「論理」で腑分けする。

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)はこんな本です

やぶにらみ科学論 (ちくま新書)のKindle版

ツイートする