数学力をどうつけるか (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061904

作品紹介・あらすじ

小学校から大学まで、日本の学力低下は深刻な惨状を呈している。にもかかわらず、「ゆとり教育」は着実に進められつつある。著者が豊富なデータに基づいて指摘した理数系の弱さへの対策も、手付かずのままである。実は数学力に限っていえば、昭和三〇年代後半から五〇年代前半の数学教育は充実したものだった。当時、激化しつつあった受験戦争が批判されたが、日本の数学力は常に高い水準を維持していたのである。数学教育は、どこで間違えたのだろうか。国際的に抜きんでた数学力を回復するための方法を、海外比較を交えて提案する。

感想・レビュー・書評

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  • クリントン政権の教育目標のひとつに誰もがプログラミングができるようになるというのもあったそうだ。
    数学はすべてのあらゆる分野において必要。
    日本の大学の学部教育があまりうまくいっていないのは、外国語教育のせい。

  • 学力低下問題に関してメスをいれている本です。著者は特に数学の学力低下問題にふれて、基礎訓練の充実を測り、もっと数学の時間を増やすように主張されています。学力問題を考えるうえで、この本からいくつかの視点を得られることはできると思います。ただ、この著者は教育学者を嫌っているのか、やや攻撃的な口調が見られます。話もとりとめもないというか、わりと転々とする感じで、時折ついていけなくなりました。

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部教授
1959年 富山県生まれ。
1983年 東京大学理学部卒業。
1985年 東京大学大学院理学研究科数学専攻修士修了、同大学院より理学博士を取得。
1993年より慶應義塾大学経済学部助教授。
1998年より現職
日本数学会理事(2004~)、日本私立大学連盟教育研究委員会分科会委員(2002~)
主な著書
『分数ができない大学生』(東洋経済新報社、1999年)
『大学生の学力を診断する』(岩波新書、2001年)
共訳『デリバティブの数学入門』(共立出版、2002年)

「2004年 『アメリカの教育改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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