世界が変わる現代物理学 (ちくま新書)

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著者 : 竹内薫
  • 筑摩書房 (2004年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061935

世界が変わる現代物理学 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 20世紀の顕著な物理学的発見である相対性理論と量子力学についての基本的な説明から,最先端のループ量子重力理論までを分かりやすく説明した一冊.
    全体の流れとして,古典的な価値観において,実体を持ち誰の目にも等しく「モノ」として認識されていた様々な事物が,実体を持たない抽象的な概念で,見る人や立ち位置によって違う「コト」へと変遷していっている,と説く.
    ちょうど相対性理論と量子力学を勉強している最中で,数式からはなかなかイメージに繋げられていなかったので,そうした理解を深めるのに役に立った.

  • とても分かりやすい

  • 本質はモノではなく、コトなのだと。ここ100年余りで、そんなことが分かってきたらしい。ピカソと、アインシュタインの対比が興味深かった。最近ちらほら聞く断捨離というワードも、似たような思想なのだろうか。

  • 竹内薫さんの本はわかりやすい解説書だが、彼の思想がその中に反映されている。特にこの本にはそれが強い。モノからコトへという発想は非常に面白いが、実在論と実証論の対比、虚構、SF化と話が進んでくると強い違和感を覚える。粒子という実態が見えなくなったとしても、たとえコトと表現される波の状態が量子の本質だったとしても、それでもそこには何かの存在がある。それを否定して、ものの存在の根源を脳裏の精神的なものに求めるとするなら、それはもはや観念論としかいいようがない。古くからの論争が現代物理学の最先端でまた再燃してきている。アインシュタインら巨人達が最後に悩んでいたのは、まさにこの問題だったのではないだろうか。

  • 相対論と量子論についてのありきたりの解説ではなく、これらの現代物理学の成果による世界像の変貌を示した科学思想の書。具体的には「モノからコトへ」の転換だ。宇宙を含めた日常の身の回りのモノを、究極まで突き詰めると何も無くなり、ただの出来事だけが営まれているという世界観を、様々な角度で検証している。既成理論解説の達人イメージがある竹内さんの本だが、本書は彼自身の哲学や思想が強く出ていて面白い。

  • 古典力学から量子力学へ、そして量子力学から現代物理学へのシフトを、思想的な点から捉える。個人的にはかなり衝撃的であった。
    「モノからコトへ」をキーワードに、物理学がSF化され、我々の現実感、常識といったものが打ち砕かれていくような感覚は恐ろしくもあった。単純に新たな認識との出会いに対する喜びだけではなく、知ってしまうことでもはや後戻りできなくなるような怖さ、どことなく「幼年期の終わり」に触れているような感覚。相対的であるということ、なにが虚構でなにが非虚構か、空間とはなにか、これはいったい物理学なのか。いや事理学か。
    果たして行き着く先が、人間の脳の限界なのか、宇宙の根源理解なのか。サイバーパンクなバーチャル世界や人工宇宙の妄想など、思想的にはいくらでも虚構を紡いでいけそうなのが面白い。
    現実に今いる我々として、この思想に触れてみることは決して無駄なことだとは思わない。

  • NDC:420 \756

  • 作者がミステリー小説も書いてるとかで文章が読みやすい。なんとなくを、雰囲気をつかめる感じ。もっと知りたくなる。

  • [ 内容 ]
    相対性理論と量子力学の大発見を端緒とする現代物理学の展開は、にわかには信じ難い事実を明らかにした。
    われわれが世界を考えるときの素朴な前提―確固たる手ざわりをもった無数の物質により、この世界は形づくられている―が、きわめて不確かな「モノの見方」であるというのだ!
    では、最前線の物理学理論から導かれる、森羅万象の「リアル」なあり様とは、いかなるものなのか?
    その驚くべき世界像を、数式を用いることなく平明な語り口で説き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 思索としての物理学(思索としての物理学 ニュートンの世界観はモノ的だった ほか)
    第2章 SF的世界観への前哨(科学の歴史は実在論と実証論のせめぎ合いだった 天才たちと秀才たちの系譜 ほか)
    第3章 ピカソと相対性理論(ピカソと相対性理論 時空の変換方程式 ほか)
    第4章 量子は踊る(あえて実在論的に量子論を理解してみる(ボーム流の解釈) (あらためて)量子とは何だろう ほか)
    『事象の地平線』
    第5章 世界はループからできている(これまでのまとめ 時間と空間というモノ ほか)

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