- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062062
作品紹介・あらすじ
マンガの「吹き出し」とは何だろう。マンガと絵画のちがいは?マンガに「コマ割り」があるのはなぜか。改めて考えると、マンガというメディアはすごく面白い。マンガの絵と文字の関係は日本語の漢字とかな(ルビ)の関係に似ている、マンガは脳と一体化したメディアである(だからマンガを読むと脳が鍛えられる!)、マンガの原型はルネサンス絵画にある-等々、美学と科学を貫く斬新な視点と鮮やかな手さばきで、特異なメディアであるマンガの本質を解明する。
感想・レビュー・書評
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<閲覧スタッフより>
美術論の視点からマンガを読むとどうなるか。コマ割り、構図、陰影や吹き出しの持つ意味などマンガを構成する様々な要素を造形として解剖・分析。マンガの斬新な読み方論です。
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所在記号:新書||726.1||フセ
資料番号:10165768
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うーおもしろい!
無類の漫画好きなんで、こういった風に理論的に、且つ、好意的に漫画の面白さを説いてもらうと違うベクトルに興味が広がるので、嬉しくもあります(´ー`)
漫画は勿論ストーリーも大事だけど、いろんな魅せ方の手法があるからより面白くなることを改めて感じる一冊。
コマ割り、構図などは石ノ森先生もすごいよ!と思ったり。
とりあえず、大友克洋先生はマスト、と…。 -
≪目次≫
1、言語論
2、絵画論
3、身体論
4、科学論
≪内容≫
美術評論家による、マンガの解析。医学部で解剖学を学んだ著者は、そうした知識も駆使しながら、マンガを様々な面から読み解いている。
納得する部分もあるが、深読みかと思える部分もある。
自分の子供の様子から読み説いている部分は、「なるほど」と思えるところでした。 -
いまいち
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様々な視点から漫画の細部まで解剖していく。
当たり前となっている「ふきだし」「コマ割り」など基礎的な面から「倫理」「科学」など専門的な面まで読み取っていく。
古本屋で100円やったから買ったけど定価でも十分すぎる内容。 -
近年稀に見る駄本。ひどい箇所だと段落ごとに論理の飛躍があり、とてもマトモに読めたものではない。そのくせ、文体だけはコピーライターというかギョーカイ人を意識したような洒脱風なもので、そこがまた読者を苛立たせる。
問題点を全部述べていたら本当にキリがないので、1点だけ。芸術作品に似てりゃ偉いのか?というのは、もうだいぶ前に呉智英がいっていたことである。まぁ本書の場合はそれ以前に、このマンガが〜に似ているっていう説明自体出来てないんだけど。
徹底的に意味の解体された文章が続き、ただ雰囲気だけが漂っているという、ある意味最高にポストモダンな一冊。
-1000円。 -
著者独自の発想でマンガを多角的に分析