英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)

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著者 : 山田雄一郎
  • 筑摩書房 (2005年2月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062192

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英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

  •  一時間半ほどのヒマつぶしに何か読むものはないかなと職場の本棚を物色して見つけた本書。以前教育関係のワーキンググループのメンバーだったときに参考に読みなさいと渡された数冊の英語教育書のひとつで、遺憾ながら目次だけ眺めてほっておいたもの(すみません)。10年前の本なので、小学校から英語教育をはじめることの是非とか、学校での外国人指導補助者配置の問題とか、そういうタイムリーな話題を交えて、なぜ英語(教育)を特別視するのかという本質を斬り下げている。総じてしごく当たり前で説得力のある内容。冒頭の「国際化」という日本固有の概念(怨念?)の分析がおもしろい。しかし状況はどんどん悪くなっているとしか思えない。大学ではいまは国際化どころかスーパーグローバルだからな。その内実は留学生を増やして授業の英語化をすすめるというもの。もはや英語教育ではなく文教政策の間違いとしか思えない。

  • [図書館]
    読了:2011/7/24

    英語公用語化論は、最近はやりの(?)英語社内公用語化論にもそのまま当てはまるのではないかと思った。

    P.109 日本語で間に合うところをわざわざ英語で行うなどという、非効率かつ不要不急の目的のために英語を学ぼうとしても身につかない。

    p.109 日本の英語公用語化論は、論理が逆転している。必然性があって、というより、日本人の英語力を高める手段として提案されたのである。英語公用語化の案は、日本人をバイリンガルに育てるための方便であって、真にその必要があって提案されたものではなかったのだ。

    p.97 世界で出版されている書籍の言語別割合は、英語が28%で1位、1位が中国語で13%、3位がドイツ語で13%。これは事実だが、これをもとに「英語は国際共通語である」と呼ぶことは、ある種の嘘が入り込み、不要な思い込みを招いたりする。英語さえできればとか、英語が出来なければという発想は、その一例である。

  • p.56に「日本はモノリンガル国家であり…」とあるけど、前章であれだけ国際理解教育の現場を説教していたのにも関わらず、この書き方はいかがなものか。

    筆者の主張に共感できるところもあったけど、その主張をサポートする研究、理論が何か信じられへん。

    あとNSの活用法として、「英語教師を一定期間、外国の中学校、高等学校に交換教員として派遣する制度」を提案してるけど、何か論点ずれてへん?NSを活用してる訳ではない。てかスワップって単語を使うってどうなん?

  • [ 内容 ]
    「英語ができなければ、これからの社会では通用しない」。
    そんな脅迫まがいの言葉を耳にすることはないだろうか。
    英語教育の効果が、いま一つあがらないのは、われわれが英語の必要性を認識していないからではない。
    問題は、ある種の「信仰」が英語教育全体を覆っていることにあるのだ。
    本書では、「国際化」「バイリンガル」「ネイティブ・スピーカー」などなどにかかわるさまざまな幻想をうち砕きながら、「なにを」「なんのために」「どのようにすれば」有効な英語戦略が立てられるのか、その根本に立ち返って考える。

    [ 目次 ]
    序章 ことばは武器か
    第1章 国際化=英語化?
    第2章 バイリンガルになりたい!
    第3章 英語公用語論と日本人
    第4章 小学校に英語を!
    第5章 熱烈歓迎!ネイティブ・スピーカー
    終章 英語は教えられるのか

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • “国際化=英語化、国際人=英語がしゃべれること”
    そんなふうに思っていませんか??
    この本を読めば、その考え方が変わるかも…。
    真の国際化とは何か、今日本が抱えている英語教育の問題について、すこし考えて見ませんか??

    【新書コーナー 080/TI/519】

  • 日本の英語教育(とくに小学校に於いて)についての本。「国際理解」について改めて考えさせられた。教育に携わる人はもちろん、そうでない人にも読んでもらいたい。<BR>言語学習は短期集中型がいいそうで。わたしも実践してみようかな。

  • 小学校での英語必修化の動きのなかで、一度読んでみて欲しい本ですね。特に英語や国語の先生になる人には、ぜひ一度。バイリンガルが育つ土壌についても述べられています。

  • これを読んで思ったのが、ALTはたいした資格がなくてもなれるということ。あと、英語学習は、自宅学習かつ短期集中が1番身につくらしい。1日5〜10時間。文法・発音・会話などが一通り網羅されているテキストを、読み書きする。(覚えるつもりではなく)それを2〜3レッスン、長くても2週間くらいとかでやる。それを5回くらい繰り返すと、だんだん所要日数が減るとか。で、自然に覚えてるんだとか。あたしも、英語強化週間しようかなとか思った。5時間はちょっと無理だけど、3時間とかならなんとかとれるかも?

  • 基本的には英語の早期教育不要論。序章と第1章は退屈だが、第2章以降は、言語教育に役に立つと思う。第5章は、ネイティブスピーカーが行なう言語教育について。特に終章は、私の言語学習とも符合するところが多く、納得。終章の「英語」を「中国語」に置き換えても十分に成り立つ。【051008追記】
    台湾では、小学校から英語教育を始めている。母語教育もあるので、台湾の小学生は、「国語」「母語(ホーロー語・客家語・原住民諸語)」「英語」の3言語を勉強するのだ。たいへんだ。母語教育と英語教育、一般的な意味で大事だと思われるのは、後者なんだろうなぁ。日本語の侵略を退け、華語から母語を救おうとしていたって、結局英語に飲み込まれてしまうんだろう(韓国も、そしてやがては日本も)。

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英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)の作品紹介

「英語ができなければ、これからの社会では通用しない」。そんな脅迫まがいの言葉を耳にすることはないだろうか。英語教育の効果が、いま一つあがらないのは、われわれが英語の必要性を認識していないからではない。問題は、ある種の「信仰」が英語教育全体を覆っていることにあるのだ。本書では、「国際化」「バイリンガル」「ネイティブ・スピーカー」などなどにかかわるさまざまな幻想をうち砕きながら、「なにを」「なんのために」「どのようにすれば」有効な英語戦略が立てられるのか、その根本に立ち返って考える。

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