「ダメな教師」の見分け方 ちくま新書 (547)

著者 :
  • 筑摩書房
2.73
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062475

作品紹介・あらすじ

「ゆとり教育」と「学力低下」の間で迷走を続けている教育改革の鍵は、教師が握っているにもかかわらず、そこがほとんど手付かずのまま放置されている。なぜか?そこにはどのような力学が働いているのだろうか。著者は公私立高校の教師や管理職を歴任し、塾・予備校の管理・運営に責任者として携わり、今なお教育NPOに関わるなど、教育のあらゆる局面に立ち会ってきた。教育委員会や教員組合、PTAとの関係なども含めて、不透明な教師社会の実態を解明し、ラジカルではあるが実現可能な改革案を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 5~60代より上の層の「いい先生」「いい教育」論。少なからずこういった考え方をもっていると思った。実際行動に出しているかいないかの差だけで。

  • 超個人的な見解に満ちあふれた本。
    その人にしか通じない教育論。
    こういう教育者もいるんだな、と思わせる本。
    読む意味なし。

  • [ 内容 ]
    「ゆとり教育」と「学力低下」の間で迷走を続けている教育改革の鍵は、教師が握っているにもかかわらず、そこがほとんど手付かずのまま放置されている。
    なぜか?
    そこにはどのような力学が働いているのだろうか。
    著者は公私立高校の教師や管理職を歴任し、塾・予備校の管理・運営に責任者として携わり、今なお教育NPOに関わるなど、教育のあらゆる局面に立ち会ってきた。
    教育委員会や教員組合、PTAとの関係なども含めて、不透明な教師社会の実態を解明し、ラジカルではあるが実現可能な改革案を提示する。

    [ 目次 ]
    第1章 学校を変えるのはだれか
    第2章 学校の中の政治
    第3章 どうやって先生を変えるか
    第4章 学校選びより先生選びを
    第5章 教師を格付けする方法
    第6章 「先生選び」が教育を変える

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  戸田は長野県の公立高校長から進学予備校校長を経て現在教育アナリストとして著述活動を行っている。この本では指導要領に規定された公立校と経営上の要求にさらされる予備校の二つの教育フィールドでの体験にもとづき,教師の評価という視点から教育改革への提言を行っている。その提言は,われわれ大学教師を含めた現職教員,あるいはこれから教員を目指すものにとってはかなり手厳しいものである。戸田の主張は教員に対して「下からの」つまり,利用者サイドからの評価を加えよというものである。現在すでに教育委員会による指導力不足教員の認定が行われているが,これは精神科医や弁護士、大学教授などの有識者によって判定されている。戸田の主張する教員評価は必ずしもこうした不適格教員の認定のみをさしているのではなく,優れた教育力を持つ教員には給与などの待遇面でインセンティブを与えることも含んでおり,そこにはやはり利用者の満足度を反映させる必要があるという考え方だ。確かに現在の公立校教員は(大学教員も含めて)一度採用されれば,そのまま生涯「先生」であり続ける。努力しても努力しなくても同じであるならモラール(士気)はあがらないという主張には説得力がある。しかし会社のように役職上の上下関係が明確で,公式・非公式の教育態勢がある程度確立されている組織とは異なり,教員はタテマエ上は平等であるという組織文化を持っている。組合活動の衰退や個人的生活領域の拡大のために,かつてのように先輩の年配教師が若い後輩教師の面倒を見る機会も少なくなっているらしい。現在の教員文化をそのままにしてで評価システムだけを導入すれば,それでなくても燃え尽き傾向にある教員をさらに追い込むことにならないだろうか。一定期間教職を離れて大学院などで研修に取り組む期間を全員に保障するなどの研修体制の確立とセットで考える必要があるだろう。教員免許の更新制度が議論される中,興味深く呼んだ。(菅)

  • 題名に目を引かれて思わず買ってしまったが、内容覚えてません、すみません。先に読んだ同僚によれば「はじめはいいことが書いてあるが後半は冗長」だそうです。

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