「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)

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著者 : 梅津信幸
  • 筑摩書房 (2005年8月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062512

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)の感想・レビュー・書評

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  • 「説得」じゃなくて、「説明」のツールとして、アナロジーを使いこなしましょう、という趣旨の本。

    私自身の乏しい体験から考えても、理解には類比(アナロジー)や、タイプ分けがとても重要だということは分かる。
    ただ、同じその乏しい体験からも、アナロジーの失敗は、単に伝わらないだけでなく、とんでもない誤解につながることも理解する。
    どちらかというと、私個人はアナロジーの使用をためらってしまう方だ。
    筆者の言う、ベース(比喩として利用するもの)とターゲット(本当に説明したいもの)は「大まかに一致していればよい」と、なかなか腹をくくれないせいもある。

    勉強になったのは、第4章の「使えるアナロジーをどう作るか?」。
    ここでいくつかの二つのものの関係の型を紹介している。
    この型を使っていくつか自分で考えてみれば、たしかに使える技術にはなりそうな気がする。

    それから、この本が信頼できるのは、アナロジーの危険を説明している点だ。
    それが第6章「アナロジーは取り扱い注意」。
    不適切なアナロジーが感情的反発を招くこと、十分な準備がないまま使うなら、使わないことを選んだ方がよいといった注意がされている。

    普段から、物事を関連付けてみる習慣をつけることも必要なのかな、とも思った。
    この積み重ねで、世界の見え方がずいぶん変わってきそうな気がする。

  • <閲覧スタッフより>
    難しいことを簡単な言葉に置き換える“脳内ちゃっかり変換”術。「言い換え」というアナロジーを武器に、相手の目線に立ったプレゼン術を提案しています。
    -------------------------------------
    所在番号:新書||チク||551
    資料番号:10169204
    -------------------------------------

  • 表題を読むと、正直「説明術って何」と
    思うのだが(笑)、
    内容としては、「アナロジー(類推)」を
    効果的に使うことで、
    他人への伝わる説明をすることの
    重要性、ならびそのワザをコンパクトにまとめた
    「コミュニケーション技術」の本である。

    p.82より引用

    「アナロジーの触媒効果によって、理解のための
     ハードルをうまく下げて、わかる・わからないの
     境界線を動かすこと。これこそ、本書でもっとも
     伝えたいテーマです。」

    コミュニケーション技術本は、本屋に山ほど
    積まれていると思うけれど、
    「説明」の部分(つまり自→相手ベクトル)だけを
    テーマとして、
    さらに「アナロジー」というワザにのみ話を特化した
    ことが、本書をユニークにさせていると思った。

    確かに言われてみると、
    説明がうまい人というのは、「たとえ」の使い方が
    うまいような気がする。
    難解そうに見えるものを、簡単な構造に変換し、
    それをかつ他人に伝える。
    これは、そうそう誰でもが持つものではないし、
    鍛錬なしで身につくものではないだろう。

    学校教育において、
    学科知識教授が重要なことはよくわかるが、
    しかしこういうコミュニケーションの要諦と技法に
    ついても、同じくらい重視して、
    それの習得を目指すプログラムを導入しても
    よいのにな、と思った。

    いくら知識があっても、他者にうまく伝えられなくては
    社会という人間相互関係で成り立つ場では、
    何もできないに等しい。

    また、本書はアナロジーの有効性を大いに
    語っているものの、第六章で
    アナロジーの限界や危険性についても触れているあたり
    きちんと俯瞰でフェアに書かれていると感じる。

    とりわけ、「アナロジーをあきらめる」ことも
    有用なケースがある、と書ききっているのは良い(笑)。
    また、アナロジーが下手をすると、聞き手に
    反感を持たれてしまう危険も明らかにしている。

    第七章で、なぜか現代人が筋力も脳も衰退している、
    というあまり根拠のない話にブレてしまっているのが
    残念だが(笑)、
    とはいえ、全体として本書が「使える」本であることに
    変わりない。

  • 面白くない

  • 確かに、分からない内容はなかった。難しい説明はなかった。
    けれど、すんなり理解できる、分かりやすい説明だと感じることができなかった。

    難しい内容を簡単にして、理解するための本。
    私は、その先、スムーズに理解できる、わかりやすい説明をする工夫を学びたかったので、目的と合致していなかった。

    しょっちゅう同じ説明を繰り返す。くどい。
    内容は薄い。読み飛ばして読める感じ。
    わかることだけを目的にする人にはいいのかも。

  • 伝わる!説明術なはずなのに、ちっとも本の内容が理解できない。読者の頭が悪いのか?説明不足なのか?

  • 難しいことは、例えを使って説明するとわかりやすいよ。という本
    本文中もその手法で書かれてるけど正直読みにくい…

  • [ 内容 ]
    説明が苦手、という人は少なくない。
    うまくいかないのは、実は説明する当人がよく分かっていないから、だったりする。
    それに対して「頭がいい人」の多くは、「難しいこと」を「やさしいこと」へと変換して理解している。
    だからこそ、説明も分かりやすい。
    この「脳内ちゃっかり変換」をするにはアナロジー(たとえ)が欠かせない。
    しっかり理解し、上手に説明する上で強力な武器となるアナロジーの仕組み、その使い方を分かりやすく説く本書は、「伝わる!」説明術の決定版である。

    [ 目次 ]
    1章 本書のエッセンスを10分で読む
    2章 良い説明・悪い説明
    3章 頭のいい人と悪い人の違い
    4章 使えるアナロジーをどう作るか?
    5章 アナロジーで説明する技術
    6章 アナロジーは取り扱い注意
    7章 筋力と脳力が衰えた現代人

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 何かが「わかる」とはものごとの相互関係が見えている状態だということ
    自分が一本一本の木を詳しく知っているからといって、初心者にまでその木について詳しく説明する必要はない。相手がそれを理解でき、さらに相手がその説明を必要としている場合だけ、詳しく説明すればいい。
    ものごとの相互関係に着目して、その部分だけをうまく取り出したものがアナロジー。したがって、ものごとを上手にアナロジーとして取り出せれば、あとはもう理解するだけ。
    ものごとを理解できるかできないかは、結局、ものごとを理解できる形に変換できるか、できないか。
    私たちの脳は、簡単なことしか理解できない。
    アナロジーの評価基準は「おおまかにいって正しいか」「よく知られた題材か」「関係図を描けるか」
    アナロジーにはじゃんけん、自転車のギア、ピラミッド、鏡など、頻出するパターンがある。
    自分の身近な話題について、ふだんからアナロジーで相互関係を見抜く訓練をするとよい。
    何かを理解するには、具体的なレベルと抽象的なレベルの両方で題材をしっかり見つめることが不可欠。アナロジーには、ベースとターゲットの間で共通する点をうまく見つけだす「類」とその共通点を土台にして、さらに考えを進めていく「推」という2つの段階がある。
    アナロジーの種類
    因果関係 必要は発明の母
    兄弟関係 台風、一石二鳥
    共起関係 2つの物事が同時に発生したり、同じ場所に存在すること
    じゃんけん関係 ニワトリと卵、ホテルのオートロック
    トレードオフ関係 一方を増やせば他方が減り、その逆も成り立つ状態 自転車のギア、あちらを立てればこちらが立たず
    コントロール関係 一つが他方を支配している
    ボトルネック関係 一部が全体の容量、能力を決めている
    ピラミッド関係 上に行く程細く小さく
    雪ダルマ式 変化がどんどん加速する
    鏡の関係 実はそのものが見えている
    言葉は一次元のデータだから関係をバラバラにしてしまう。断片ばかりをダラダラと送っても、聞き手は頭の中で元の相互関係を組み立てることが出来ない。
    ものごとの相互関係を組み立てるための設計図を相手に送るのだと考える→アナロジー
    アナロジーは内部にものごとの相関関係を含んでいる。つまり、説明のための情報量がそれだけ多く含まれている。
    データとその意味はいつもペアにして伝える
    必要な部分だけに着目し、その他は切り捨てる
    理解という行為は、細かい違いを捨てて、似ているポイントだけに着目する
    重要なのは、レッテルを貼ったかどうかではなく、レッテルが中身を正しく言い表しているかどうか
    ものごとの相互関係について、少しだけ深く考える癖をつけること

  • 「アナロジー」を使うと効果的に説明ができる、ということを述べた本。工学者らしく、この「アナロジー」が適しているもの、適していないもの、否定的な意見への反論等、平等に論じているので納得できる… と思ったのだが、「アナロジー」がいくつかのモノゴトの関係性でしかない、というのは違和感を覚える。アナロジーはもっと強力なものではないか。
    全体的には参考になった本であった。

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「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)の作品紹介

説明が苦手、という人は少なくない。うまくいかないのは、実は説明する当人がよく分かっていないから、だったりする。それに対して「頭がいい人」の多くは、「難しいこと」を「やさしいこと」へと変換して理解している。だからこそ、説明も分かりやすい。この「脳内ちゃっかり変換」をするにはアナロジー(たとえ)が欠かせない。しっかり理解し、上手に説明する上で強力な武器となるアナロジーの仕組み、その使い方を分かりやすく説く本書は、「伝わる!」説明術の決定版である。

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)はこんな本です

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