無防備な日本人 (ちくま新書)

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著者 : 広瀬弘忠
  • 筑摩書房 (2006年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062833

無防備な日本人 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 現在はリスク社会である。彼はリスクを「避けるべき災難、不運。貴重で価値のあるものを得るために当然支払うべき犠牲やコスト」と定義する。つまりリスクには犠牲やコストが必要とされる。
    リスクには許容基準もある。WHOでは100万分の1or10万分の1以下では、考慮することは本来はしない。たとえば、日本人では航空機による事故死は1/10万、落雷3/100万である。しかし、飛行機が落ちる心配をする人は多い。これは、無駄な心配をしていることになる。
    もっと大事なことがある。リスク認知バイアスに注意することだ「正常化バイアスである。変化がきわめて緩慢であったり、微少であったりして変化に気づく閾値を下まわるような場合だと、我々は変化を知ることがでいない」
    凍り付き症候群で危険回避が遅れる
    「突然の災害や事故のショックで人々の行動は凍り付き、頭の中は真っ白、体は麻痺状態で行動は不活発になる」

  • 1995年は日本人にとって、オウムサリン事件、阪神大震災とリスクに関する潮目が変わった年。
    安全に慣れ過ぎてしまった日本人にとって、危険を意識することの心的な負担は大きい。安全よりも安心を優先させるのである。
    外国との軍事衝突、多民族、多文化、多様な価値観などが作り出す社会的葛藤を抱えたアメリカや中国のような国々では、社会の内部に様々な異質な要素を含みながら、社会的合意を形成しなければならない。そのため国家や社会の内部での強力なリーダーシップと課題遂行のための強大な権力を必要とされる。

    頭で考える危険よりも心で感じる不安の方がリスク軽減行動を引き起こす力が大きい。

  • [ 内容 ]
    現代人の生活は、新しい感染症の流行や自然災害、テロ、地域紛争などによって、危険で不確かなものになっている。
    専門家にとってはもちろん、普通の人にとってはなおさらのこと、そうしたリスクのほとんどは、事前に対応するのが難しい。
    過去の経験や科学の知識に照らしても、実際の被害の大きさやその広がりの予測は、きわめて難しいからである。
    残された道は、被害の発生後に適切に対応することである。
    先進国の中で最も低いとされる日本人のリスク対応能力の特徴を検証し、「巷の危機管理」を提言する。

    [ 目次 ]
    第1章 変化する危機意識
    第2章 危機対応が下手な日本人
    第3章 安全と安心の力学
    第4章 多様化するリスクをどのように知るか
    第5章 リスクを知ったときにどう行動するか
    第6章 プロテウス的リスク管理

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 生涯危険率 人がその生涯のうちにそのリスクで死亡する確率。WHOでは100万分の一または10万分の一を許容範囲とする。飛行機による事故死は10万分の一、落雷100万分の3 地震10万分の6スペースシャトル97-99% 

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