- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480063496
感想・レビュー・書評
-
第一章 そこに読み手がいる<br>
第二章 内容が決め手になる<br>
第三章 書き方が問題になる<br>
第四章 事前に打つ手がある<br>
<br>
ハウツー本のようなタイトルだが、中身はうっとうしいほどに懇切丁寧だ。
「はじめに」で書かれている前書きには納得。たしかに中学・高校生の頃は、周りに「何を書いていいのかわからない」とか「どういう風に書いていいのかわからない」といって、文章の書き方についてよくわかっていない者が多かった。そういう意味では、このような類の本を国語の授業などで積極的に取り入れるべきではないだろうか。そうでなくても、せめて国語の先生だけは読んだほうがいい。自分の経験上、文章の読める先生というのはそれほど少なくなかったが、本当に文章の書ける国語の先生が多かったとは思えない。<br>
<br>
p.29 すべての文章には読み手がいる。<br>
<br>
第一章は、この一文に収束されている。あくまで、読み手あってこその文章。そのためのテクニック、コツは書かれていないが、共感力の必要性を謳っている。<br>
<br>
第二〜四章では、具体的に文例を挙げつつ、ちょっとしたコツを紹介しているが、例の数が多すぎる。具体例の数で読み手の理解力のカバーを考えているのだろうか。それならこの本の対象年齢は、やはり10代の人たちだと推測される。どうやらこの本は大学の授業をまとめたものであるらしい。<br>
自己表現文を書くテクニック云々については特に批判がない。むしろ、就活を控える人たちは読んでおいて損はない本だといえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示