日曜日に読む「荘子」 (ちくま新書 678)

著者 :
  • 筑摩書房
3.06
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063793

作品紹介・あらすじ

日曜日、著者は酒のお供にと『荘子』を取り出した。超俗的で、世人を煙に巻くような文章を読みながら、「わからない」ことの醍醐味にどっぷり浸かってゆく。雲をつかむような話ばかりだけれど、固くなっていた頭がほぐれ、おおらかな気持ちになれるのはどうしてだろう。一風変わった角度から荘子の思想に触れる「こんにゃく談義」のはじまりである。

感想・レビュー・書評

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  • 『荘子』を理解したくても難しいので、少しでも参考になればと読み始めたが、筆者にケムに巻かれたようで、益々わからなくなり、結果、わからないということがわかった。学問としてしっかり理解しようなどと考えること自体が間違っていた。『荘子』は永遠に届かない次元にいる。筆者のように構えずに、考えることを愉しむようでなくてはならないのだという結論に至った。しかし、そもそも結論に至ろうとすること自体がわかってない証拠だと思う。

  • 全体は部分でできているのではなく、全体が先にある、ということを雨音で説明している箇所が印象に残った。他はなんだかよくわからない。

  • 2014/7/23 ふわふわとした感じ。まだ、理解できるレベルにいない。仙人みたいな生き方しないと。

  • [ 内容 ]
    日曜日、著者は酒のお供にと『荘子』を取り出した。
    超俗的で、世人を煙に巻くような文章を読みながら、「わからない」ことの醍醐味にどっぷり浸かってゆく。
    雲をつかむような話ばかりだけれど、固くなっていた頭がほぐれ、おおらかな気持ちになれるのはどうしてだろう。
    一風変わった角度から荘子の思想に触れる「こんにゃく談義」のはじまりである。

    [ 目次 ]
    日曜の朝、わたしは寝坊した。
    序章 荘子、夢で胡蝶となる―パラドックスの予感
    第1章 世界の眺め方(この現実を鵜呑みにしよう;因果という虚構は捨てよう)
    第2章 言葉の使い方(基礎づけ主義は断念しよう;状況に応じて言葉を使おう)
    第3章 知識の捨て方(概念図式の概念は忘れよう;あるがままに生きていよう)
    終章 渾沌、七つの穴に死す―絶対的無分別の悲哀
    日曜の夜、まだ眠くないけど。

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  • ゆったり。

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著者プロフィール

1959年、福井県生まれ。東北大学文学部卒業。東北大学大学院修了。博士(文学)。現在、弘前大学教育学部教授。著書に『門無き門より入れ 精読「無門関」』(大蔵出版)『禅問答100撰』(東京堂出版)『龐居士の語録 さあこい!禅問答』(東方書店)『物語として読む 全訳論語・決定版』(トランスビュー)など。

「2020年 『哲学として読む 老子 全訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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