解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)

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著者 : 柴山雅俊
  • 筑摩書房 (2007年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063830

解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 小さな女の子がやってくる、という女性の妄想は、多和田葉子の短編『無精卵』を思い出した。自分がやったことの記憶がなくなるというのも離人症の主な症状らしく、これはよく小説のモチーフとしてありうるような気がする。あれとか、これとか。

    くるってる、くるってない、の境目ってどこにあるのかなあ。現代医学では医者が病名を決めて薬を処方するかどうかだけれども、自分でくるってるって認識しているひとはくるってないのかな。くるってるひとは自分がくるってるって認識できないのかな。でもそれは結局他者による判断に依存する。あれれ、他者の判断で決められちゃうの?

    フローベールと宮沢賢治の作品と作者の例が出てきて読者には興味がそそられる箇所もあり。

  • 将か-30

  • 解離性同一性障害はとても異様?な症状だけど、初期症状や発症原因などを知ると、そのような状態もあり得るんだなと思った。

  • 「うしろに誰かいる」という感覚を,頻繁に訴える人たちがいる。また,かれらは同時に,体外離脱や「零」体験があるといった共通点をもつ。このような症状が生じると,リストカットや大量服薬をして,精神科を訪れることになる。さらに高じると,解離性同一性障害(多重人格)とよばれ,ときに暴力的にもなる。本書では,現代日本の解離の姿を,具体的な症例を挙げて描き,寛解に至る道筋を照らし出す。
     ーーまえがきより

    解離性障害はDSM-IV-TRによると
     解離性健忘
     解離性とん走
     解離性同一性障害
     離人症性障害
     特定不能の解離性障害
    に分類されている。

    筆者は実際の臨床場面で解離性障害の患者さんが増加していることを指摘し,特に,特定不能の解離性障害に分類される人が多いといっている。そして,この解離性障害を主体なる私(I)と客体なる私(me)のバランスから読み解いている。

    この主体・客体・存在としての「私」の関係は木村敏が試みている存在構造論からのアプローチと同様,私の中での私の分離・両極化の病理こそが解離という視点に立っている。

    この本は筆者も書いているように,学術書ではない。どちらかというと,自分自身が解離症状で苦しんでいる人が「自分だけではないんだ」と気づける一冊であると思う。

    でも,だからといって気軽に読めるようなものでもない気がする。とくに宮沢賢治が出てくるあたりは解離の世界に誘われているような気がした。

  • 分かりやすく、勉強になった。
    疾患まではいかない人たちが読んでも、自分を知ることができて良いと思う。
    宮沢賢治の部分も、とても興味深い内容だった。

  • 自分を知る為に読んだ


    離人についての記載多数アリ

  • 読みたい。
    少し読んで返却

  • 解離性障害の人は、洋庄司から大人しく自己主張しないことが多い。
    ・健忘
    ・離人
    ・疎隔
    ・同一性変容
    ・同一性混乱

    周囲に対しする視覚の変容で特徴的なのは、周囲の世界が遠ざかったり、逆に迫ってきたりするといった感覚である。
    すごく空想が出てくる。頭の中にビデオのようないろんな映像ができて収拾がつかない。脈絡なく出てくる。浮かんでくる記憶が本当にあったことなのかわからない。想像が想像を生んでいく。
    解離性障害の患者の多くがうつ状態を呈する。疲れやすい、だるい、憂鬱など、患者の90%がうつ状態を訴える。

  • 解離の症状、実際の症例、原因について書かれた本。臨床報告レポートの様な体裁を取っている為、広く浅くと言った印象。最後の章が「解離への治療的接近」で、この章では精神療法の仕方、患者の現実への折り合いの付け方の記述があるが、この部分をもっと読みたかった。

  • [ 内容 ]
    「うしろに誰かいる」という感覚を、頻繁に訴える人たちがいる。
    また、かれらは同時に、体外離脱や「霊」体験があるといった共通点をもつ。
    このような症状が高じると、リストカットや大量服薬をして、精神科を訪れることになる。
    さらに高じると、解離性同一性障害(多重人格)とよばれ、ときに暴力的にもなる。
    本書では、現代日本の解離の姿を、具体的な症例をあげて描き、寛解に至る道筋を照らし出す。

    [ 目次 ]
    第1章 解離性障害とはどういうものか
    第2章 解離以前の体験
    第3章 彼女たち(彼ら)はどのように感じているか―解離の主観的体験
    第4章 解離の構造
    第5章 外傷体験は解離にどのような影響を与えるか
    第6章 解離の周辺
    第7章 解離とこころ―宮沢賢治の体験世界
    第8章 解離への治療的接近

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

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