ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

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著者 : 梅田望夫
  • 筑摩書房 (2007年11月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063878

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 福沢諭吉は明治維新を
    「あたかも一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるがごとし」と表した。
    それと同じようなことが現代で起こっている。
    それが"ウェブ時代の到来"である

    前作「ウェブ進化論」を著した梅田望夫 氏の本。
    前作ではネットの将来性と可能性を主に軸に記されてましたが、
    今作ではウェブ時代の新しい生き方が述べられてます。

    めまぐるしいスピードで進化するウェブの世界。
    その世界で生きるには、今までの価値観とは違うものが必要とされます。
    距離、時間、知識、の壁がなくなってくる時代
    働くこと、生きることの意味をもう一度考えなくてはいけない時がきたのかもしれない。

    単なるウェブの話だけでなく、人生論に関わってくる内容でした。

  • 自分のこれからの人生をどうするべきか。
    それを考えるにあたって非常に大事なヒントを与えてくれている、そんな本でした。

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    ※学習の高速道路の先の渋滞について
    大渋滞の先でサバイバルするには、大渋滞を抜けようと「高く険しい道」を目指すか、大渋滞に差し掛かったところで高速道路を降りて道標のない「けものみち」を歩いてゆくかその二つの選択肢があると私は思う。そのどちらの道を目指すにせよ、自らの「向き不向き」と向き合い、自らの嗜好性を強く意識し(それが戦略性そのもの)、「好きを貫く」ことこそが競争力を生むと私は考える。
    ~~~
    なるべく早い時期に「好き」の核さえしっかりと認識できれば「自分にあった高速道路」を選択でき、大渋滞の程度がひどくない高速道路を選べるかもしれない。「好き」の郷土が強く才能に地震がもてれば「高く険しい道」を究めていけばいい。大渋滞に差し掛かったところで高速道路を降り、自らの複数の嗜好性を意識的に発見しながら「好き」の複合技で「けものみち」を歩んでいくのもいい
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    ⇒ここで気になったのは、梅田さんはもはや「高速道路をのんびり走る」人はこの話の外に置き去りにしている、という点。普通の人、たいした目的もなく走っている人は、高速道路なのに30kmくらいでのんびり走り、渋滞までたどり着くことがないんじゃないかと思います。この話で対象となっているのはそんな人ではなく、150kmくらいでかっとばすことを意識的にやっている人が、渋滞にぶつかったらどうするか、という話。
    ⇒私は今の自分は「150kmくらいでかっ飛ばしたいけど、どの高速道路を走るか選びかねている」状態だと認識しています。まずは、「好き」の核を見つけなければ、走ることができない。エネルギーがあまってしょうがない。本当に150kmを出せるのかは、知らないけど、気にしない。走ればわかる。
    ⇒そして、次にくるのが「高速道路」か「けものみち」かの選択。高速道路は一芸に秀でて渋滞を抜けるということ。けものみちは自分の複合的な能力を生かして、誰も進んだことのない道を探して進むこと。

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    ※オープンソースの成功と失敗の違いについて、まつもとゆきひろ氏曰く
    「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」
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    ⇒少し前まで、オープンソースは誰でも気軽に参加できる「軽い」もの、そしてそれでも成功できる。と考えていました。しかし、ここに書いてあるように、本当にそのオープンソースを成功するためには人生を賭けるという「重い」ものが必要なんだと、最近は考えています。そして、これはオープンソースに限らず、社内のプロジェクトでも、mixiのコミュニティでも、みんなで何かをしようというときには必ず必要なことなんだなとも思います。ひとり、それに賭けている人がいて、その人が魅力的だからこそ、「軽く」手伝ってやろう参加してやろうという気になる。
    ※正直これは普通の人ならみんな感じていることなのかなぁとも思います。けど、根本的に「一人」を好む自分はあまり体感したことがありませんでした。反省。

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    若者のキャリアについて私と話をしていたときにロジャーは「若者はバンテージ・ポントに行くべきだ」と言った。「バンテージ・ポイント」とは「見晴らしのいい場所」という意味。その分野の最先端で何が起きているのかを一望にできる場所のことである。
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    ⇒前職が小さなWeb制作会社、今は日本のWebを代表するサービスを運営する会社。この2つの会社で一番違うと感じたのは、見える景色があまりに違うという点でした。たくさんのものが身近に見える。だけど、ただ、見えるだけではなく、見晴らしを利用して「狙いを定め」ないと駄目だろう、とも思います。見るだけじゃ、楽しくない。

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    ※ロールテールモデル思考法について
    荒唐無稽ながら私はホームズにおける何がいったい自分へ強い信号を発しているのかを徹底的に自問してみることにした。作品を繰り返し再読し、どの部分が強い信号を発しているのかを吟味した
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    ⇒なるほど、そんな「好き」の探り方もあるのかと。

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    ※ロールテールモデル思考法の実践について
    第一に、信号をキャッチしたら「時間の使い方の優先順位」を変えて、「勝負だ!」とばかりに好きなことに打ち込むことである。
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    第二に、「時間の使い方の優先順位を変えるにはまず「やめることを先に決める」ことである。それも自分にとってかなり重要な何かを「やめること」が大切だ。
    ~~~
    第三に、「長期「なりたい自分」と短期「なれる自分」を意識して、現実的であることだ。「好きを貫く」ことは長期戦である。「なりたい自分」が仮にイメージできたとしても、すぐ明日にはそれは実現しない。短期的には「なれる自分」を積み重ねながら「時間の使い方の優先順位を常に意識し、ロールテールモデルの引き出しも増やしつつ、こつこつと長期にわたってしたたかに生きること。
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    ⇒時間の使い方の優先順位、これは時間が足りなくなるような人生を送って初めて意識できることだと思いました。時速30kmで走ってる人には理解されない・・・

  • この世にこの人がいて良かったとおもう

    高速道路とけものみちの概念とか

    知らなかったら、けものみちサイドのぼくはきっとわけがわからずカモになりつづけることになる

  • 個人も組織も企業も環境適応が必要。
    そのため、どんな環境を選ぶのかが大切。

  • 約10年前の本だけど、今に通じるものが多々あり。偶然にも久しぶりにブログを書き始めた身としては感化される点もあり。

  • 第六章『大組織vs.小組織』に葛藤している学生必読の本! 第三章『「高速道路」と「けものみち」』は将来を考える、成長する上で本当におもしろい。 ネットとの付き合い方がようやくわかった。

  • 9年も前に出された本 だが、自分にとっては十分満足いく内容だった。
    「高速道路」と「けものみち」のたとえも興味深く読めた。”群衆の叡智”の考え方は十年前に言われていた“ウェブ2.0”の考え方だ。

  • 10年くらい前に新聞の紹介で知りました。Rubyのまつもとさんのこと、サバイバルについて書かれているメッセージはずっと心に残っています。

  • Only the Paranoid Survive! -by Andy Rubin
    ネットは個をエンパワーする

  • 本書では、実際に自分のやりたいことを突き詰めて、新しいみちを歩み、それが結果としてあたらしい職業を作り出した例が紹介されている。その幹となるものは本人の考え方なのだが(本書では、ロールモデル思考法を紹介)、ウェブ時代はそのような生き方を可能にした。
     その一言を引用すると、「ネットは個をエンパワーする。」
    これは、決して就職を迎えようとする若者だけに向けた言葉ではない。いまを生きる全てのひとに向けて筆者は問いかけているのではないか。
    「いまは、もうこんなことができる世の中だ。さて、あなたは、けものみちを歩く意思があるか?」と。

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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)の作品紹介

現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために-。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。

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