- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480063922
感想・レビュー・書評
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プロの将棋棋士の渡辺明が将棋の魅力を紹介した一冊。
対局中の棋士の心理に焦点を当てており、専門誌でもなかなかない内容。また、渡辺氏のしゃべり?上手もあって楽しく読めた。
将棋をあまり知らないけど、興味あるよという人にお勧めできる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
将棋のおもしろさを改めて感じさせてくれる一冊
難しい解説や定跡はさておき、対戦中の心理や戦略を知ることができ、なんだか読むと将棋を指したくなる良書です。 -
渡辺明さんの「頭脳勝負(将棋の世界)」、2007.11発行、頭脳だけでは勝てない、プロとは何か、将棋というゲーム、激闘! の4つの章で構成されています。棋士と女流棋士の違いがよくわかりました。棋士は将棋連盟の正会員(正社員)で、女流棋士は将棋連盟に所属してるけど正社員ではないと。女流棋士はプロではないということからでしょうけど、私には不自然さと違和感を感じます。現在奨励会の三段リーグで頑張ってる里見香奈さん、西山朋佳さんに是非プロ(四段)になってほしいです!
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2012年8月14日現在、将棋界のタイトル・竜王と王座を保持し、棋界の序列一位にある著者。羽生世代を破って竜王位に8期在位しているポスト羽生世代の旗手が、将棋のことを基礎から説明するだけでなく、将棋界のシステムやプロ棋士、そしてプロの勝負がどういうものかまで、幅広く解説する。
棋士の書いた一般向け新書といえば、羽生善治『決断力』のように、日々の勝負の中で考えていることについて書かれたエッセイのようなものが多い。
しかし、本書はそういう類書とは趣を異にする。
将棋に興味を持った人が将棋を観戦しようとしたとき、知りたくなるのは、プロ将棋界やタイトル戦のシステム、そして序盤・中盤・終盤といった勝負の見方とポイント、であろう。前者は日本将棋連盟のサイトに載っているので探せばわかるし、後者も将棋の入門書には説明されてはいる。が、将棋観戦に必要なこれらの知識を過不足無くコンパクトにまとめた本というのはありそうでなかった。この点で、本書は類書にない価値があると言える。プロの将棋界について知りたかったら、まずコレから読むので間違いない。将棋観戦ガイドとして秀逸なので、将棋を指す・指さないに関係なく一読すべきと言っても過言ではない。
しかも、本書は単なる入門書ではない。第1章や第3章にあるように、将棋というゲームの本質をあぶり出すようなポイントが指摘されていたりして、一通り将棋を知っている人でも「おっ!」と思う記述が随所に見られるのだ。私が特に印象に残ったのは「将棋は最後にミスをした方が負けるゲームである」という指摘。なるほど、言われてみれば確かにそうで、スポーツなど他の勝負事と違い、決め手となる勝着と同じくらい「敗着」がはっきり指摘されており、これは将棋の特徴と言えそうである。
将棋に興味を持った人ならどなたにもオススメの一冊。 -
現竜王の書いた本。羽生さんも当然ながら、恐ろしい頭脳を持っているなぁと思う。将棋とは、究極の頭脳プレイである。考えが及ばなければ、負け。棋士の本を読むと、将棋ってそんな世界なんだと痛感させられる。
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渡辺明が将棋の魅力について いつも見せる明快な語り口で記した本。サッカーにたとえて説明する部分などは特にわかりやすい。二冠おめでとうございます(2011.9.27)。
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超初心者向けの将棋本。読むと何となく将棋が、わかった気になる。
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読みやすいてびっくり。
解説がやたらうまい??のでご本人に興味をもったのだけど、本人ブログ、さらに妻ブログもすごくおもしろい。ファンになりました。 -
非常にわかりやすい本。
これまで読んだ将棋棋士の新書は、サラリーマン向けに書かれているような、詳しい将棋の内容は避け、棋士の思考や対局時の心理描写などが描かれたものが多かったですが、こちらはそれだけではなく、実戦にも役立ちそうな所まで踏み込んで書かれています。
ただそれも後半に入ってからなので、導入部はエピソード的なものが中心で、読み進みやすいですね。
しかもやはり、毎日のようにブログでも情報発信している著者。さすがに初心者にもわかりやすくなっているのではないかと思います。
将棋指して間もないような人が読むには本当に最適かと思います。 -
将棋界のことが将棋を知らない人にもよくわかる本。よくまとまってると思います。