文科系のためのDNA入門 (ちくま新書 709)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 63
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064080

作品紹介・あらすじ

前世紀の大発見にして、今やすっかりお馴染み、わかったつもりになっているDNA。でも、親と子が似るのはなぜか、DNA鑑定は何を特定できるのか、明確に答えられるだろうか。本書では、身近で科学的な疑問に答えながら、卓抜なアナロジーを駆使してDNAワールドを解説。複雑にしてダイナミックなDNAの振る舞いをつぶさに見つめ、さらにその起源にまで迫る壮大にしてエンターテインメントな生物学入門。

感想・レビュー・書評

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  • 大体高校のセンター生物で聞かれそうな内容を、独特の文体でレクチャーしている。新聞の科学欄などで、遺伝子のニュースを見たら、一般の人より深く読むことが出来るようになるだろう。

    内容的には、遺伝子はどうやってたんぱく質を作るか、遺伝子とDNAの違い、RNAとは何か、DNAはどうやって複製されるか、DNAはどうやって格納されているか、など。「入門」と銘打ってあるとおり、もう少し難しい本への橋渡しにちょうどいいと思う。

  • 蛇足的表現とも思える文章はありつつも,分かってもらえるように著者が努力されたことは読み取れる。

    僕も筆者同様,文系理系の区別はないのが理想だと思うが,それでも得手不得手があるのでこの区別はなくなることはないと思う。ただ,「得手不得手」であることを承知していれば,一方が他方を蔑むようなことにはならず,自分が不得意なところを相手が補っているという「相互関係の意識」がキーになると思う。でも,これまた自然と湧き起こる意識ではないだろうから,結局文系理系の区別は消えないだろう。

    この手の本は,入門としてはいいかもしれないけれど,あまり易しく書くと,その先の「本丸」が非常に難しく感じられてしまい,結果的に「やっぱり難しい,よーわからん世界だ」という断念を生む可能性もある。

  • 良書。ポイントが的確にまとめてあって読みやすかった。
    「DNA=タンパク質の設計図」ということらしいです。
    重力ピエロやプラチナデータを読んだ方は是非とも。
    2013.3.26(日)

  • これは良い本でした。どうもDNAはいまいちよくわからない。たとえ話の多いこの本で少しすっきりしました。
    著者は東京理科大理学部講師の方。妖怪研究も趣味としているそうです。こういう先生の授業はわかりやすいんだろうな。こういう先生に巡り合うと生徒は学問への興味を抱くんだと思います。

  • RNAワールド

    ものいわぬ植物には、その生命の危機を知らせるすべはない。「生命の危機」という概念すら持ち合わせていない。「死」というものを受け入れるための土壌はすっかり整い、受け入れる、受け入れないの選択すら、とうの昔に放棄してしまったようにも思える。


    最後の文系、理系の枠組みのところは同感。
    そのための自分の使命を盛っていらっしゃることに感動。

  • ある程度知ってることが多かった。

  • 私的にはとても面白かった!
    DANが分かりやすく、DANに関する歴史を紹介していてとても面白かった。
    けしてそんなに難しくはない

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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