社会学の名著30 (ちくま新書 718)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064196

感想・レビュー・書評

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  • 思考のフレームや方法について、大いに参考になった。用語の定義に関する説明が不足しているように感じられたが、既読の本については内容の紹介は適切、その他の本も適切であろうと感じられた。それにしても社会学はその性質から現状分析に終始し、さらに日本では輸入されたフレームの当てはめに過ぎないため、学問としては些か退屈なものである感が否めないと思った。

  • 『大衆の反逆』が社会学の書籍として紹介されている事に今更ながら驚く。これは正しいのか?

  • 2008年刊行。著者は関西大学文学部教授(京都大学名誉教授)。◆世界観を大きく変えた社会学関連書を30冊、著者がピックアップして紹介していくブックレビュー。選ばれた書は、著名なものはもとより、いずれも興味をそそる書ばかりで、また、極めて平易かつ引用込みの解説も含まれている(中に難儀なものもあったが、師匠筋の書というのが何とも微笑ましい)。社会学自体、私は門外漢であるが、本書はその門外漢にとっても有益なブックレビューのように思う。

  • 三葛館新書 361||TA

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=51434

  • 社会学の扉を叩くときには最初に読みたい本。

  • S361-チク-718 200039428

  • 社会学の名著をその背景知識とともに紹介している。

  • ウェーバーの他にも、デュルケム、ジンメル、マクルーハン、マンハイム、ハーバーマス、オルテガなど、学生時代から名前だけ目にしてきた思想家たちの系譜が懐かしく感じられます。このような入門書を読むだけでも、社会学の大枠を体感できるような気がします。作田啓一、上野千鶴子など、私にとっては同時代を京都で過ごした懐かしい名前でもあります。

  • むずかしい。

  • 社会学者である竹内洋の著作。社会学の概観を知りたくて読み始めた。
     社会学の名著といわれる30作を紹介している。社会学の歴史の変遷もさることながら、ヨーロッパの思想潮流にも触れることができた。19世紀、コントによって始まった社会学はデュルケーム、ウェーバー、ジンメルなどの社会学者により理論化された。そして第二次大戦後にアメリカに渡った社会学は隣接する社会心理学や経済学、人類学などの影響を受け新たな展開を迎えた。その後社会学を総合的に形式化する試みが社会システム理論としてパーソンズによって発表された。社会学の歴史変遷を短いが分かりやすく説明してあり、その他にもメディアやジェンダー、エスノメソドロジーというように多くの題材も紹介している。
     社会学の概観を知りたいという当初の目的は達成されたように思う。機会があれば紹介されている本を読んでいきたい。

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著者プロフィール

1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第39回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第13回読売・吉野作造賞)『清水幾太郎の覇権と忘却』(ともに、中公文庫)、『社会学の名著30』(ちくま新書)、『教養主義の没落』『丸山眞男の時代』(ともに、中公新書)、『大衆の幻像』(中公公論新社)、『立志・苦学・出世』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『教養派知識人の運命 阿部次郎とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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