日本の深層文化 (ちくま新書 791)

著者 :
  • 筑摩書房
3.25
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本棚登録 : 59
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064769

作品紹介・あらすじ

日本の深層文化を探ること-それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。さらには「大きな魚」としてのクジラ…。思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 粟田:山の麓で、野:幸をもたらす土地、鹿:野の鹿、雑草を食す。鹿はあまり美味しくないので、道具の材料(角、革)、猪:山の猪、冬のどんぐりを食す。猪飼部はあるが、鹿飼部はない。、鯨:縄文時代から鯨漁があったのではないか。

  • [ 内容 ]
    日本の深層文化を探ること―それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。
    「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。
    田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。
    食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。
    さらには「大きな魚」としてのクジラ…。
    思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。

    [ 目次 ]
    第1章 粟と禾(なぜ粟畠ではなく粟田か;山城の粟田 ほか)
    第2章 野の役割を見直す(京の七野;平安前期の各地の著名な野 ほか)
    第3章 鹿と人(祈狩と鹿と猪;野の鹿と山の猪 ほか)
    第4章 猪と猪飼部(磐井の墓と石猪;播磨へ移った猪養 ほか)
    第5章 鯨と日本人(井原西鶴と太地のセミクジラ;日本武尊の白鳥陵伝説 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 粟、野、鹿、猪、鯨についての論考

  • 第1週 1/11(水)~1/18(火)
    テーマ「日本・日本人・日本語」

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00172212

  • 展示期間終了後の配架場所は、1階 学士力支援図書コーナー 請求記号:210.3//Mo45

  • 題名は深いが地名の由来などを古代から探ったりと、けっこう楽しめる内容

  • 粟ぜんざいを食べに走りましたこの本を読んでから道ばたのえのころぐさが くいもん に見えて仕方ないっ

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著者プロフィール

考古学者。1928年大阪市生まれ、2013年没。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了、元同志社大学名誉教授。旧制中学時代から橿原考古学研究所に出入りし、考古学と古代史の接点である古代学を専門とする。「地方の時代」や「古代ブーム」の推進者的存在で、学界最後の重鎮として知られた。2012年第22回南方熊楠賞を受賞。『日本神話の考古学』(朝日文庫)、『倭人伝を読みなおす』(ちくま新書)など著書多数。

「2022年 『敗者の古代史 「反逆者」から読みなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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