- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065322
作品紹介・あらすじ
経済システムを貫く客観的法則をはじめて見出したケネー。国民を豊かにするために何が必要かを徹底的に考え抜いたスミス。こうした経済学の草創期からリカード、マルクス、ワルラスらを経てケインズ、シュンペーター、ガルブレイス、そしてフリードマンやマンキューなど現代の経済理論に至るまでを平明に解説。重要トピックごとに学説史を再構成することで、それぞれの経済学者が提示した理論間のつながり・対立点が鮮やかに浮き彫りになる。第一人者による入門書の決定版。
感想・レビュー・書評
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「経済政策研究」田中啓太先生 参考図書
https://library.shobi-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=00077266詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やや事前知識を必要とする
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経済学史の概略。入門書の割には中身は専門的。補説はあまりにも中途半端。
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新書文庫
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古典派、新古典派、限界革命、ケインズ革命、ケインジアン、制度学派について。
ケインズ革命あたりから図式や数式が複雑で分からなくなって、ケインジアンは流し読み。
限界革命までは理解できた。限界効用逓減の法則に関して微分を使った数式的な証明も理解できた。どうやら限界という言葉が追加的なという意味にすると分かりやすいらしく、財が1単位あたり増加するときの変化量についての関数によってみちびきだせる。
経済学について、学びたいという意思が湧いた。 -
1年前くらいに買った本。
読むのにめちゃくちゃ時間を要しました。
経済学徒と言いながら、
経済学の基礎の基礎を知らなかったことを痛感。
新書やのに読み進めるの大変でした。
が、キレイに整理してあって無知な自分でもなんとか読み進めることができました。
全体を理解したとは言い難いですが、ぼんやりと経済学ってこういう風に進んできたんやなーということは理解出来ました。
確かに入門書としては、オススメ。 -
ケネーによる経済循環の発見からケインズ経済学にいたる系譜をコンパクトにまとめた良書。時系列ではありませんが、キーワードごとに丁寧にまとめられているため、経済学の歴史をおおづかみにとらえるのにはとても良い本だと思います。
本書の最大の目的は
「経済学史の知識をもつことは、偉大な経済学者たちの遺産が粗雑な形で利用されるのを防ぐだろうし、現代経済学に十分に活かされていないアイデアの発見につながる」
ということです。
本文では「自由放任主義」と誤解されやすいアダム・スミスの「神の見えざる手」や単なる「不況時の財政出動」と誤解さえれているケインズ経済学などを挙げ、うわべだけをとってその本来の意図をゆがめている一部の現代経済学を批判しています。
そうした意味で、本書から経済学の歴史を学ぶことはとても重要だと思いました。 -
新書版で経済学思想史を学べる良書だと思う。内容は、完全な時系列ではなく、キーワードを元に、学説を相互にキーワード関連をまとめている体裁であった。
・経済循環の発見(ケネー、スミス、シュンペーター)
・価値と分配の理論(リカード、マーシャル、ワルラス、スラッファ)
・ケインズ革命(ケインズ、ヴィクセル、セーの法則)
・多様なケイジアン(ハロッド、カルドア、新古典派総合)
・制度主義(ヴェブレン、ガルブレイス、ミュルダール)
章末や巻末には、十分に説明しきれなかったことを図解やグラフなどを含めて説明している。何度か他の経済学史の本を読んで、もう一度読むと新たな発見があり、読み直せば読み直すほど、新しい発見があるように感じた。
しかし、経済学を全く学んだことのない人がいきなり読むには敷居が高いと思う。学説を聞いたことがある人がその関連性がわからないとか、違いが判らない人にとっては、違いやつながりがわかる本だと思う。 -
2010.04.25 日本経済新聞に紹介されました。