死刑と無期懲役 (ちくま新書)

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著者 : 坂本敏夫
  • 筑摩書房 (2010年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065339

死刑と無期懲役 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 本人はどれほど自覚しているのかわからないが、だいぶ主観的な本だった。主観的なためによかった部分もあったが、全体として物足りない。

  • 元刑務官が、刑務所や死刑の有様を生々しく明かす。人として犯罪者と向き合うことが大事にもかかわらず、昨今はデスクワークが増やされて何事も事務的になっている嘆きが印象的だ。死刑の是非・終身刑の是非・冤罪の問題など、普段は気にしない問題提起が多数。警察・検察・裁判所・刑務所と、素人目には同じ司法の畑が、結構な縦割り関係にあるという。司法と言っても、日本の組織、言われてみればそうあっても不思議ではない。

  • 犯罪者がいれば、必ず被害者と加害者がいるわけで、本書は加害者が入る刑務所、拘置所に勤務した実体験からくる犯罪の罰についてのまとめた本だと思う。被害者感情にはほとんど触れていないので、その点は立場上仕方ない。

    内容は、4部構成で、死刑の実際、死刑囚の生活などをまとめた第一部死刑、無期懲役・終身刑をまとめた第2部、冤罪になってしまった、なりやすい人などをまとめた3部、人は変われるとした4部になっている。

    拘置所や刑務所にいれば、やはり人は変われるという前提に立たないと仕事にならないだろうし、逆に言えばそれがあるからこそ日々の仕事もできると思う。人間を性善説にとらえるか、性悪説にとらえるか、結論が出ないのではないだろうか。

  • 看守の立場からの現在日本の刑罰への提言。被害者側の気持ちがないように思える主張にがっかり。ただ、冤罪はいかんとは思うが。

  • 凶悪事件を起こした犯人は死ねばいい、という考え方は本当に正しいのか?
    本書はこの問題について自分自身に問いかける良い機会になった。

    著者は刑務官の仕事を通して「人は変われる」と信じるようになり、現在の厳罰化や死刑に疑問を抱いている。

    本書では死刑執行の様子から、死刑囚やその他の懲役受刑者の暮らし、彼らとの間で起こった様々なできごとを紹介している。
    我々一般人には知りえないような体験談が多数。

    死刑廃止を訴えて論を展開する類の書ではなく、あくまで著者の個人的な経験を紹介するのが主な目的のように感じられたので、中立の立場の人にとってもわりと読みやすいのではないかと思う。

  • 死刑囚とよりそうことが多い著者だからこそもてる感情。
    人間だから、その人と深く関れば、尊重する気持ちにもなるだろう。そして、著者のような人と関る人生であれば、死刑囚も、もっと人生が違っていたはずだ。

    だけどやはり、読み終わった後には、いつもの感情が戻ってきた。
    死刑制度はなくしてほしくない。
    被害者が望む刑にしてほしいと思うのが本音だ。
    一人殺したくらいじゃ死刑にならない。それはおそらく何を言われても永遠に理解できない。

  • 図書館で、タイトルに惹かれて借りた一冊。
    死刑執行に携わっていた人の言葉だからか、文章一つ一つに重みを感じた。

    内容は重たいが、丁寧に説明されていて非常にわかりやすい。
    作者の主観に基づいた表現も多く、少々疑問を感じる部分もあったが、死刑などの日本の刑罰制度について考えるきっかけとなると思う。

  • 元刑務官(つまり、死刑執行に立ち会っていた人)の書いた本である。

    自らの経験を基に現在の死刑制度の在り方に疑問を投げかけてくれている。

    多少、経験論的な部分が強いものの、直接現場で死刑を執行していた人の声にはさすがに重みがあるといった印象である。

  • 裁判員制度が始まり、初めて死刑判決が出るかもしれないという裁判が先日ありました。死刑ではなく無期懲役になりましたが、死刑と無期懲役にはどのような違いがあるのでしょう。元刑務官である作者が死刑囚の日常や死刑直前の様子などを書かれています。元刑務官が語る死刑の真実を知ってみませんか。

  • [ 内容 ]
    元刑務官がみた罪と罰の真実。
    “凶悪犯”の素顔、獄中生活…。

    [ 目次 ]
    第1部 死刑(死刑はこうして執行される;死刑囚の生活;死刑執行というメッセージ)
    第2部 無期懲役と終身刑(無期懲役囚を取り巻く状況;無期懲役囚の処遇;終身刑導入の問題)
    第3部 冤罪(冤罪で服役する受刑者;地獄に落とされた冤罪死刑囚の苦悩;冤罪はなぜ起こるか;冤罪をなくす努力)
    第4部 人間は変われる(死刑台からのメッセージ;矯正教育)

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