教養としての官能小説案内 (ちくま新書)

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著者 : 永田守弘
  • 筑摩書房 (2010年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065414

教養としての官能小説案内 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • ネタバレ 2010年刊。耳目を引くためか、よく見かける表題「教養としての…」を用いるが、戦後の世相・世俗分析、官能小説家の文体・作風の特徴、世相と官能作家との関係性を著す(後半の一部はキャラ属性や関係性の特徴を述べるが)。構成や引用箇所、小見出しが明快で読みやすい。小説表現に常なるリアルさは不要だろうが、本書指摘の官能表現の誇張(男性作家に多い)は確かに興を削ぐこと甚だしい。また、肉食女子の氾濫を男性が忌避し、癒しを現代の官能小説に希求、とは得心。ただ、BL、LN系やハーレクイン的官能小説の言及なく、やや偏頗。
    種々の定義がありうるところが、猥褻概念、そしてその摘発基準の変遷も、さわりではあるが本書で感得できる部分はある。現代のそれと摘発文献との比較をすれば、現代のそれの方が一層猥褻であるのは一目瞭然なので…。

  • 歴史と妄想力という部立てで、前者のページ数が多い。図書館本。

  • 官能小説を書いたものであるが、歴史が書かれているが、図書館でも調べられるものが多かった。
    また、後は、官能小説の羅列で、面白さもなかったが、作家の実像などは、面白かったです。

  • 日本の官能小説の歴史を綴った本。キワモノ常套と読んだがキワモノでした。
    しかし真面目にプレイ内容解説されると勉強になる部分もある。気がする。

  • 官能小説という分野を、2つの視点から説明している。第1部は歴史の流れを追う。第2部ではジャンルの細分化を試みている。
    性を超えて、文学として語ることは可能であるか?疑問を持つ。男女が持つ、本能をそのように表現すれば良いか?性交の描写の技法やタイトルは様々に工夫されている。嗜好と創造は方向性を持つのだろうか?
    歴史、カストリ雑誌が取り締まり、発禁の時代を経て「ポルノ」として大衆に受け入れられる。女流作家が登場し、文庫として、消費の時代へ、さらに出版(発表)形態も、百花繚乱になる。

    ジャンルによる分類として、外観的な区分をしている。1女の年齢2男の立場3女の職業。また、主観的に、4文体5流行6時代官能小説

    52
    ぐっと股間にこたえる表現
    117
    男性読者の股間を直撃する淫猥表現

  • 東大の仏文科出身(他にも京大や九大、早稲田)であったり、芥川賞の受賞歴のある官能小説作家がいたのは、やや意外だった。それは、そもそもが官能小説に対して偏見を持っていたからに他ならないからなのだろうが。荷風の『四畳半』から最近の作品にいたるまでが紹介されていて、それぞれの文体や語彙の工夫の跡はわかるが、あまり変わり映えがしないような…。

  • 逗子図書館にあり

    官能小説と一口で言っても、実は色んなジャンルがあるんだな、と知った。
    代表的な官能小説が紹介されているので、興味を持った人は、片っ端から読んでみる指南書になると思う。

  • 十年一日のごとく見えて、社会の変化を取り入れている官能の世界の面白さを垣間見られた。ジャンルが多様で非常に奥が深いと感じた。

  • 2012/5/1読了。
    「教養としての」と銘打たれているが、教養になりそうなのは前半の戦後官能小説史ぐらいで、後半はただの読書案内になる。もともと官能小説を読む人に向けた内容で、そういう人は官能小説を教養として受容するつもりはないだろうから、ふだん官能小説を読まない人に向けて評論とか研究的な切り口で官能小説を取り上げてほしかった。

  • さらっと読める。
    新書にありがちな構成ではあるが、官能小説からの引用や第二部の考察に関しては大変興味深い。

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教養としての官能小説案内 (ちくま新書)の作品紹介

美少女から人妻、熟女、女教師、くノ一に尼僧。少年ものに性豪もの。凌辱系から癒し系まで-官能小説の世界は、欲深い読者たちの嗜好に応じて多種多様なジャンルの作品が淫らに咲きほこっている。人びとの想像力を喚起し股間を刺激するために…。こうした百花繚乱の表現世界は、いかにして形成され成熟したのか。本書では、戦後の官能小説史を丹念にたどり、一時代を築いた優れた作家たちの名作と、彼らが骨身を削って生み出した表現技法を紹介しながら、この秘密に迫る。

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