デジタル時代の著作権 (ちくま新書)

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著者 : 野口祐子
  • 筑摩書房 (2010年10月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065735

デジタル時代の著作権 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 著者はレシッグ教授にも師事を受け、現在はグーグル株式会社の法務部長。デジタル・ネットワークの進展と著作権法のねじれ(大衆化)を説き起こす。
    (2章まで読んだところ)

  • 同人活動や二次創作の場面において、著作権は昨今のトレンドです。
    しかし、実際の創作当事者が知っている知識としては、一個人の見解により法解釈をまとめたネット上のページによるものに過ぎないケースがほとんどです。

    そういったページは、大体が「こういうことをすると著作権違反になるかもしれないから、気をつけましょう」という、いわば自動車免許試験の問題文と答えを丸暗記させるような内容のものだったりします。

    創作にあたっている人はやはり、自分たちが取り締まられるのが怖いですから、必死に「熟読」します。
    しかし、そもそも著作権法が前提とした社会構造がすでに崩壊しきっていて、時代に合わない法律なのではないか、ということを深く考える人はそういません。
    中には、時代に合わない法律は変えようと言うと、こちらがまるで法を犯したくて仕方がないように決めつける人がいます。
    そういう人にこそ読んでもらいたい一冊です。

    法が成立した社会情勢や目的のところから立ち返らないと、自分で自分の首を絞めることになるよ、ということが端的に描かれてるように思いました。
    ネット上でそのページを「熟読」することさえ、もしかしたら著作権法違反になる可能性もあったのかもしれないのですから…

  • 著作権に関する判例などから今後の流れ・考え方の概説
    日本の著作権について考えるときの基本概念や,判断材料となる過去の判例や条約などの制定過程などを示しながら今後どうしていけばよいか考えが示されている。

    具体的には,以下のような話題を扱っている。
    * ソニーのビデオレコーダー判決
    * Winny判決
    * 著作権保護期間延長の是非
    * フェアユースの利点・欠点
    * サイエンス・コモンズ(科学技術分野のライセンス)
    * ウィキペディアのライセンス切り替え(GFDL▷CCライセンス)

    巻末に参考文献として,判例の正式な名称や書誌情報がきちんと明記されており資料としての価値が高い。
    今後のライセンスや著作権のあり方,基本概念を抑える上で有益だった。

  • 100年以上前の著作権が生まれた時代から、今のデジタルの世紀までの間で、技術が驚くべき進歩を遂げ、著作権問題がが一般の人にも避けて通れなくなった現在。メディアの変遷とそれに著作権に関する法律がどう解釈され、適用されれていったのか、具体例も紹介しながら、ていねいに解説してくれています。非常にわかりやすい。
    著作権のことについてこの本1冊を読むだけでも、ずいぶんと目を開かされれる。市井の人々も、この本を読んで著作権に関する教養は付けておきたい。

  • [ 内容 ]
    近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。
    ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。
    こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。
    著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。
    著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。
    われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。
    基本的な仕組みから明快に説き起こす。

    [ 目次 ]
    序章 なぜ、今、著作権なのか
    第1章 著作権が保護するもの
    第2章 ゆらぐ著作権―その歴史と現代の課題
    第3章 技術と法律のいたちごっこ―間接侵害について
    第4章 ハリウッドが著作権の世界を動かす
    第5章 科学の世界と著作権
    第6章 柔軟な著作権制度へ―フェア・ユースとクリエイティブ・コモンズ
    終章 これからの著作権制度で考えること

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 著作権に関する書籍は多いがどれも難しかったり、求めている情報がなかったりと不満なものが多かった。
    これは、もしかして今まで見た中でもっとも満足がいく内容だったかも知れない。
    取り上げられている事例等もアップツーデートなものが多い。
    著者が法律家なのにあまりそれも感じさせない。
    お薦め。

  • 著作権とはもともとCopyRight、つまりは「複製する権利」を指していた。著作権の本質とは「原典を自由に複製することができる権利」であったのだ。しかしICT技術の発展によって複製するという行動はより簡単に、より一般的になり、昔ながらの著作権法では著作物をうまく保護ができなくなってきた。本書ではこのことについて著作権法の歴史を紐解くところから詳しく解説されている。

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 021.2//N93

  • 東大→弁護士登録→大手弁護士事務所(スタンフォード博士)という経歴の女性弁護士が書いた本。ネット以前とネット以後で一層複雑化している著作権の諸問題について平易に解説している。複製することが困難であった昔と複製することが容易で全世界に発信できる現代では、著作権の仕組みや法制度を全く異なる視点で捉えなければならないということがよくわかる。クリエイティブコモンズなどの動きも参考になった。

  • 法務界隈で良書と言われてたので、読んだ。感想は、とくになし。

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近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。

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