キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

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著者 : 佐々木俊尚
  • 筑摩書房 (2011年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065919

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 情報から拾い上げ意味を与えて共有する。
    芸術の世界のキュレーターと同じ意味あい。その時代に適応する形があるのだろう。SNSでの共感する共有することにつながる。

    ビオトープ
    サブカルとはちょっと違う感覚はネット上のもの。マス(テレビ)の時代から、ネット時代へ。皆が求めた時代から個別の時代へ。所有する時代は終わった。マスが消失し無数のビオトープが生まれる。人から人へのつながり。

    記号消費から機能消費へ。

  • メディアの変遷。コンテンツビジネスからソーシャルメディアへの移行についての洞察が明瞭。いま読むべき良書。今を逃すとすぐに古くなるのが分かる。空間を越えて、広くなったように見えて狭くなる世界において、どのように必要な情報を提供すべきか。今の時代だからこそ、チャレンジ出来ることが分かる。ソーシャルネットワークが日本においてまだまだ未発達なことも同時に感じさせられる。再度読み直し、しっかりと落とし込みたい本。

  • 映画や新聞記事などのコンテンツに第三者が価値付けする大切さと、SNSがそこで果たす役割を、文化的背景も含めて解説した良作。流行りの「Twitterがよくわかる!」みたいな本とは一線を画す。コンテンツやWebに携わる人は読むべき。

  • この本を呼んで、読んだ本のレビューを書いてみようかなと思えました。
    自分のために蓄積した情報を、自分なりの視点で提示することが今までは少しおっくうだったけと、手を上げて「私はこう思う!」と、言える勇気が出ました。
    経済学や社会学の世界では、ここに書かれていることは少し古いことなのかもしれないけど、普段、教育学系の本しか読まない私には十分新鮮でした。
    本文内容も、文体も分かりやすし、子どもに話をするのに良い本だと思います。
    対象に絶対的価値はなく、対象の価値は人によって虚焦点的に浮き上がるのだという難しい話も、すんなり頭に入りそう。

  • 2010年代の時代を読むのに非常に有益な一冊。

    この本を読みながら
    スポーツ、ドキュメンタリー、アニメ、ゲーム、映画と
    様々なソフトコンテンツをプロデュースをしてきた自分自身が、
    いまコンテンツ製作から離れ、
    「思いを伝える力を支援する」というテーマで
    電子黒板などを製作し、コラボレーション力とプロデュース力を
    21世紀の子どもたちに伝えるために働いているという事態を
    冷静に考えてみた。

    コンテンツが王の時代は終わった。
    これからはキュレーションの時代だ

    その昔は神はひとりだった。
    印刷革命が起こり、神の声は世のなかに広く響き渡る。
    20世紀にレコード、ラジオ、テレビができて、
    100人の神が現れた。
    彼らはミリオンセラーと呼ばれた。
    そして21世紀、インターネットができた。
    いまは、誰もが神に「なりえる」時代

    今までは、情報の流通は大河のごとき一方通行だった。
    マスコミによる大河は止める術がないほどだった。
    しかし、インターネット以降、すべての枠組みが変わった。
    情報は小さな小路にわかれ、その小路は瞬間に切り変わる。

    世界の情報はソーシャルメディアプラットフォームのなかで
    刹那的に消費され、多様な価値観の中で価値と無価値を
    瞬時に判定される。伝えるべき人に伝える方法が見えなくなった時代。

    しかしである、希代の情報キュレーターである佐々木氏は
    この情報の氾濫のノイズの海の中での航海術を示してくれる。

    情報のノイズの海には、ソーシャルメディアプラットフォームの上に
    無数のビオトープが形成されていく。

    90年代まで主流であった「記号型消費」「所有」の時代が終わり、
    これからは、クラウドとシェアを主流とする消費自体を不要とする
    無所有の動きが出てきており、大きく消費が分かれる。
    消費本来が持つ、商品機能に基づいた消費と
    行為や場の消費。いわゆるコト消費である。

    問題は、それらの2つの消費行為には今後は必ず
    接続と承認の象徴としての共鳴を伴い、
    人と人のつながりが重要視されるということだ。

    「エンゲージメント」という
    企業と人との契約が
    今後ノイズの海を渡っていくコンパスになりうる。

    その契約を持続的につなぎとめる共鳴と共感を生み出す
    オンラインとオフラインの継続的なつながりを
    導くのが「キュレーター」であると佐々木氏は説く。

    ある人物の視点から情報ノイズの海を見ると
    そこにひとつの航路が立ち現れてくる。
    「視座にチェックインする」ことでフィルタリングがかかるのだ。

    「一座建立」
    千利休が薦めた「場のあり方」のように
    つくる人、見いだす人、使う人、
    主客一体の相互コミュニケーションが重要になる。

    無数の情報の海の中から
    自分の価値観や世界観に基づいて
    情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え
    そして多くの人に共有する。

    いまキュレーションの時代が始まった。

    つまり、僕は「思いを伝える力を支援する」というテーマで
    情報の海に新たな意味を見つけようとしているのだ。
    コラボレーション力とプロデュース力を
    21世紀の子どもたちに伝えるために。

  • 個人的に大注目のITジャーナリストが書いた新書。

    キュレーションの時代、というのはつまり「目利きの時代」ということ。安土桃山時代に朝鮮の日用品だった井戸茶碗を珍重して、莫大な価値を生み出した利休のような感じ、と言えば分かり易いのかなぁ。それがSNSの発達によって、ビジネスのあらゆる階層部分で発生するという話が膨大なエピソードを元に語られる。でも、ちょっと美術方面の話が多いような気がした。作者の本分はITにこそあるわけだから、もっとそちら方面の面白いエピソードを詰め込んでいけば面白かったのに。

    でも、重要なのはキュレーターをどうやって生み出すかだと思う。本にあったFoursquareのような仕組みは日本ではなかなか根付かないのではないかなぁ。知名度とオピニオンを持った人間が、埋もれている才能を掬い上げる、という構造は昔からあるし、これからも変わらないように思える。

  • 他人の視座にチェックインするという考え方が新鮮だった。
    フォローしてる人を見るのではなく、フォローしてる人が見てるものを見るんだね。
    ほとんど放置状態だったツイッターをもっと活用したいと思った。
    自分に必要なキュレーターを見つけられるように。


    やっと読み終わったのに、時代はキュレーションから当事者に変わっちゃってる。20120318読了。

  • 感想
    結構おもしろかったー!!マニアックな知識が!
    美術館に行きたくなった。
    作品にどういうストーリーを紡ぎ出すかによって、楽しみ方が全然違ってくる。
    だから人のレビューを読むのもおもしろい。

    マス広告の時代じゃなくて、共感、エンゲージメントの時代。
    でもそれってある意味怖い。
    人間力試されるみたいで。

    いいねってチェックインしてくれなかったらどうしようって。
    秀逸なシステムなんだけど、ストレートすぎて、怖い。
    あからさますぎて。

    すごく個人的なものが普遍性を持つってこと。

    ネットでは一貫した信頼が大事。その場しのぎで立ちまわってたら矛盾指摘されてしまう。

    セレンディピティへの期待。
    偶然の出会い。見つけちゃった、とかであっちゃった、ってことがあるでしょっていう。
    だからネットは知識やつながりをタコつぼ化するんじゃないんだよって。
    同心円の中にいるのではなく、ベン図みたいな感じで色んな円が重なっている。

    そういう時代やねんってこと。

    とりあえず好きなもの好きって言わなきゃなって思った。

  • マスメディアが力を失ってきた要因を,ソーシャルメディアの登場ではなく人々の価値観の変化を基準に考察している.
    トピックとしては興味深いが,しばしば話が脱線してあらぬ方向へ行く.具体例を深く述べ過ぎるきらいがあり,本来なら半分くらいの分量で十分論旨は伝えられるのではないかと思う.
    メガネ好きの自分としては鯖江でメガネは買いたくなった.

  • 淀みない筆で、内容がすいすい頭に入ってきた。
    人との「つながり」がセレンディピティの源泉となる「ゆらぎ」を生み出す。お陰で、“自分ニアリーイコール自分の情報”もリフレッシュメント。
    歓迎すべき「ゆらぎ」のため、人との「つながり」をどんどん育んでいきたい、という気持ちにさせられた。そして今後の情報の流れ方について、ひとつの指針となった気がする。もう一度読み返したい。

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キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)の作品紹介

キュレーション【curation】とは、無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。― 本文より

ブクログのパブーで電子書籍版を発売中。

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