キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書 887)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065919

感想・レビュー・書評

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  • マスメディアが力を失ってきた要因を,ソーシャルメディアの登場ではなく人々の価値観の変化を基準に考察している.
    トピックとしては興味深いが,しばしば話が脱線してあらぬ方向へ行く.具体例を深く述べ過ぎるきらいがあり,本来なら半分くらいの分量で十分論旨は伝えられるのではないかと思う.
    メガネ好きの自分としては鯖江でメガネは買いたくなった.

  • つながりがどう情報に影響を及ぼすか?

    →エンゲージメントに必要なのは、コンテキストが共有される、つまり消費者が一定の積極性をもってそこに参加するような場を作っていくことが大切
    商品の機能や情報収集にも人と人のつながりが重要
    一次情報を発信することよりも、その意味や可能性、あなただけにとっての価値などコンテキストを付与できる存在が重要性を増してきている
    情報のフィルタリングするキュレーションの価値が高まっている

  • 気になっていた『キュレーション』について知ることができました。グローバリゼーションによって世の中がどんどん多様化していき、10年後にはまったく違う世界が待っていると佐々木氏は予想しています。既存の価値観に従って行動することが全て正しいとは限らないと感じました。自分自身の抱いている感覚や価値観に従って様々な事象を見極めていく力をつけたいです。

  • 著者はTwitter上でかなりの有名人。
    現在も朝のキュレーションを欠かさず行なっています。
    ID:@sasakitoshinao

    Twitterの朝のキュレーションは、Twitterのアカウントを所持し、それをもとに
    著者をフォローするだけで購読できる。
    無限大に広がり膨張し続けるかのような、Webの情報から、あれだこれだと
    キュレーションを行い、ツイートして届ける著者。
    そんな著者が書いた本は、正直いまいちだった。


    この本のタイトルもどこかぼやけて感じる。
    ・キュレーションの時代のこと
    ・「つながり」の情報革命が始まること
    の2つがテーマのように見えるが、実際に読み進めてみると
    話題があっちへこっちへ飛んだり、急に世界史の話が始まったり
    テーマや内容を説明するにあたって、話題がころころと変わり
    しかも、その説明がけっこう長くて詳しく書いてあったりする。

    例え話や説明なんて、さくっと終わらせて、
    テーマについて深く論じてほしかった。
    しかも、テーマについては解説や説明がほとんどで、その
    実態や仕組みについての話は、どうも浅かったように思う。
    解説や説明が丁寧なだけに、切り込んだあとの中身が物足りないと
    何のための本なのかが分からない。本の意義も読む意義も薄く思う。


    とはいえ、最近のWeb業界やその事情の説明は充実していて
    Web上の流行をさらっと追いかけたい人にはおすすめかも。
    または、ITに馴染めない、という人の入門書にはなりそう。
    ただ、それなりに知っていたり、すでにWebサービスを使ってるよ、
    という人からすれば、長い説明や解説に用はないと思う。

    私はキュレーションについて勉強ができると思って
    この本を買って読み進めたものの、深い勉強にはならなかった。

    「キュレーションってこういうことです。
     こんな例があるんです。こういう人が、こういう場所で
     こういうことについて、こういう行動をして、
     こういう結果が出ました。これは時代がこうでこうだから
     うまくいったんです。すごいですねえ、
     キュレーションですねえ、時代は変わったんですよ!
     みなさんっ!」

    みたいな論調だった。
    やはり、最近のIT事情とキュレーション入門書であって
    その実践や実態については、正直弱いと思う。


    ということで、Webやキュレーションの入門書としておすすめです。
    逆に、普段からWebサービスを使っている人には
    何を今更、という話が多いと思います。
    新しい単語も正直寒く感じました。人と情報の関わり方について
    たまに深いことも書いてあるんですが…

  • 震災直後はこの人の本や情報発信に刺激を受けたけど、先日のいわれのない喧嘩の売り方とかを見ているとただの社会不適合者なんじゃないかなと思えてしまう中、読了。
    ものすごい量の文章をかけるこのパワーはすごいと思うけど、本来の議論から外れたところに話を展開して無理やり戻してくるという展開で文字数を稼いでいるということが改めて明らかになったわけで。結局、内容はどこかで聞いてきた話を紡ぎ上げているってことがわかりました。まぁ確信犯でしょう。

  • 内田和成のブログでオススメされていて、読んだ一冊。
    所感としては、当時は新しかったのかもしれないが、今となってはけっこう当たり前だし、外れた予測も多いなぁ、と。
    ただ、自分が感じているインターネットの普及による情報革命を整理するためには、すごく役に立った。
    あと、映画産業が音楽産業が栄枯盛衰をどのように辿ったのか、についての解説は、一般論ではなく、非常に面白かったと思った。

  • いい意味で、雑多な本。人を視座とする情報流通について、多面的に見ている。つまるところ「こんな見方もあるんだよ」を提供するのがキュレーション。意味付けも伴いつつ。(((作品を選び、それらを何らかの方法で他者に見せる場を生み出す行為)))

  • ちくま新書だから、かは分からないが少し冗長に過ぎる。翔泳社とかから出せばよかったのでは。

  • 視座を提供する人がキュレーター(=学芸員)
    キュレーターが行う視座の提供がキュレーション

    サブカル、アウトサイダー
    端っこが主流と同じ高さになってきている

    商品から場へ

    ライフログ、分析には莫大な分析機が必要
    気持ち悪い、は法律に関係ない

  • 個々が情報をフィルタリングしその結果に価値をもたらす。
    それがソーシャルメディアにより加速しマスメディアというものが弱体化していく。
    そしてネットが普及したことによりムラ社会のように情報が偏向したりせず、ゆらぎをもたせることができる社会が生まれるとのこと。

    どう考えても著者のキュレーションという考えはネットありきじゃないと成り立たないと思わざるをえないのに、例として上げるものの多くがネットの利用はあまり関係ないものが多く、説得力にかけた。

    またネット無しでのキュレーションというものであれば、例に挙げられたとおり、多くの人が大小はあれどしてきたことなのでは・・・と。

    どういう結論をつけたかったのかイマイチ自分には見えなかった。

著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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