- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480066312
作品紹介・あらすじ
松尾書房「下着と少女」、アリス出版「少女アリス」、ギャル出版「SISTER」、三崎書房「Fresh!No.1」…。書店以外の販売ルートを開拓し、10万部超のベストセラーも数々誕生したポルノ出版界。昭和生まれのぼくたちをときめかせ、熱く奮い立たせた興奮は誰が作っていたか。低予算にめげず、法規制の裏をかいて磨き抜かれた透けテクニックなど、一般誌と一線を画したギリギリ表現の工夫、脱がせる技術、ロリコンブームの背景、さらに美少女モデルの素顔まで。伝説の編集者による、回顧的ポルノ文化史。
感想・レビュー・書評
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寺山修司はアジテーター、だとか。
戦後からの流れ出説明されているが、自販機、ビニ本あたりが、メインであると思われた。カストリ⇒通販⇒自販機本(=B5版64ページ)。
アリス出版!(まだあるのかな?)吾妻ひでお。
ビニ本(透けパン)
宇宙企画!!!(当時は感動しました!)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自販機本『少女アリス』について、多くを割かれて書かれている。この雑誌が70年代後半から80年にかけて写真、漫画の世界でサブカルチャーを牽引してきたことは事実だ。桜沢エリカ氏のコラムと漫画はなかなかの秀悦なのであった。発売日に自販機の前に列が出来たという伝説がある。まさか、そんなこともあるまいと思うが(´・_・`)
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社会
エロ -
川本耕次氏が身を置いてきた昭和(戦後)のエロ本出版業界の歴史をまとめたもの。同じような内容が繰り返されたり、文章が独特でじゃっかん違和感を持ちながらも、普通には見ることの出来ない世界の事が書かれており、面白かったです(臨場感があるとも言えますが…)。戦後の風俗史としても、大衆に一番身近だったものなのだと思うので、ある意味重要な位置づけにはなると思うのですが、扱っている内容だけに誰もまとめてないようですね。関わっていた人たちがいなくなってしまう前に誰かまとめたりしないかな。
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いわゆる
「エロ本」と呼ばれるポルノ雑誌。
大人は眉をひそめたり、欲望を抱えて、子供は好奇心丸出しで手に取るもの。
今やネットにお株を奪われたかも知れないが、手を替え品を替え、きっとこの手の本は生き残るに違いない。
読み始めるとすぐに違和感を感じた。
それは、「だ・である」調と「です・ます」調が混在しているからだ。
乱雑に入っているわけではなく、おそらく読み手に対し語りかけるような、カジュアルさを狙ってのことだろうが、なれるまでそればかり気になってしまった。
些末なことながら。
さて、面白いのが
セーラー服とキャットガーター。
とってもセクシー。
淫靡で秘め事めいて、背徳感がある。
でももはや懐古趣味。
女性から言わせて貰えば、太ももで止めるガーターはシリコン部分が痒くなるんだ。
あーいうのはファンタジーだからこそ。
ミミズ腫れになってかゆいかゆいと言ってたら全然セクシーじゃないもんね。
ロリコンブームについては、著者が仕掛け人だそうだ。
近年の締め付けについて、行き過ぎについては表現の自由を奪うもの、として著者は反対の立場を取っている。
「エロ本屋さん」という立場からの意見なので、それ自体は傾聴すべきだ。
単純所持まで厳しく規制する意味はあるのか、その意見には納得できる部分もある。
しかし、だ。
現実の少女(未成年)に対し、著しく害を与える大人や、搾取する大人がいる以上、一定の制限、罰則が必要だと私は考える。 -
『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』を買う際に、タイトルが眼に飛び込んで購入。印刷出版の世界で『腰巻』とも呼ばれる帯には「エロ本屋は、永遠に勝てない闘いを続けるゲリラである」とあった。このかくもしなやかな気概、ゲイ界に置き換えるとGプロダクトやかつてのサン出版にあって、テラ出版や第二書房にないものが見えてくる。規制をかいくぐり、エロの歴史的視点を語る個人サイトがそれなりにあるので、自分は誰も手を付けてない部分について、特に力を入れて書いたと川本耕次氏はあとがきに書いているが、そういう存在がいて、ノンケポルノってうらやましいと思えてしまう。
本来ノンケ、今風に言えば日本の重鎮的アライさんである伊藤文学氏のご存命中にゲイポルノをきっちり歴史として語れる論客は・・・たぶん出ないと思います(毒)世界一開けっぴろげだったとされる日本のエロカルチャーの中ですら、サオとサオのまぐわりは異端児でしかないのか。 -
エロ雑誌業界にいた年寄りの回顧録、という感じ。
単なる事実の羅列に資料的価値を見出すことは可能かもしれないが、文化史として読めるほどの内容はなく、何より読んでてあんまり面白くない。 -
ネットゲリラ氏の本。自分がエロ本見れるようになる前の、裏本の世界。それはそれでなかなか面白い。