花の歳時記 (ちくま新書 952 カラー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066558

作品紹介・あらすじ

古今の名句が織り成す四季模様。野山の花と言葉が出会う奇蹟。花を詠んだ古今にあまたある俳句から、約三百句を選りすぐり、歳時記の代表的な花ごとに整理。折々の美しい写真を添えて、全句の鑑賞のポイントを解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 紅の花枯れし赤さはもうあせず(加藤知世子)
    「俳句は言葉を切る文芸 切ることによって間を作る」
    文芸に限らず切り捨てて間をつくり、不可視なモノを見えさすこと
    それが芸なのかなぁ

  • 花を詠んだ古今の代表的俳句300句。長谷川先生の素晴らしい鑑賞文が美しいカラー写真とともに紹介されている。松、雪牡丹、水仙と冬の花に始まり、梅、椿、桜と春の花、そして夏、秋の花が続く。一句一句様々な角度からの分析が施されている。「ことば」という言辞は「ことの葉」であり、奇しくも植物にまつわる言葉である。古代の日本人が言葉を草木になぞらえ思いを寄せていたことに玄妙なるものを感じさせられる。

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著者プロフィール

長谷川櫂
一九五四年(昭和二十九年)生まれ。俳人。「読売新聞」に詩歌コラム「四季」を連載中。朝日俳壇選者、俳句結社「古志」前主宰、インターネット歳時記「きごさい」代表、「ネット投句」「うたたね歌仙」主宰。著書に、句集『虚空』(読売文学賞)、『震災歌集 震災句集』、『沖縄』、『九月』、『太陽の門』のほか、『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、『古池に蛙は飛びこんだか』、『俳句の誕生』などの俳論、『俳句的生活』、『俳句と人間』などのエッセイ、『和の思想』、『文学部で読む日本国憲法』などの日本文化論がある。

「2023年 『四季のうた 雨ニモマケズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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