生きるための論語 (ちくま新書)

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著者 : 安冨歩
  • 筑摩書房 (2012年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066589

生きるための論語 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 非常におもしろかった。

  • 同著者による「超訳論語」を読んで、ショックをうけ、この「論語」の解説本に進んでみた。

    「超訳」を先に読んだので、驚きはあまりないが、改めての著者の読みの深さと論理性を感じた。

    基本的には、好きなように、著者にとって役にたつように、読んでいるのだが、キーになる言葉というか、漢字1文字も、「論語」の他の場所で使われている事例を踏まえながら、できるだけ全体として整合的に読もうとしている。つまり、テキストの外からではなく、内側から読むことで、従来の解釈とは違う意味が立ち上がってくるところが、質感はかなり違うが、デリダみたいなスリルがある。

    そして、その結果、立ち上がってくるのは、全く新しい「論語」である。

    あたらしい「論語」は、ノーバート・ウィーナーのサイバネティクス理論、つまりフィードバックをもつダブルループ学習である。つまり、「学習する組織」である。そして、ドラッカーの思想も、基本的には「論語」であることが示される。

    つまらん、経営学の本を読むのはやめて、これを読め!といいたい。

  •  学んだことがある時ストンと腑に落ちる。じつに楽しい。まるで懐かしい朋友に出会ったみたいだ。わからない楽しくないと憤激などしない。それが君子というものだ。わかっては楽しみわからなくても慌てない君子の振る舞いで社会に秩序をもたらそう。このとき振る舞いは礼に適い心は安定して仁となり忠恕にして自分自身を失わず心から乖離しない言葉は信となる。

    『人間の知性というものは元来、動的で循環的で文脈的なものであるが、それが文字の出現によって固定化され、一方向化され、辞書化され、貶められて行ったのではないだろうか。孔子という人物は、中華文明において、人間の知性が動的で循環的であった最後の時代の賢人であり、文字によって固定化される最初の世代に属する弟子や孫弟子が、かろうじてその知性の躍動を書き留めた、その痕跡が『論語』なのではないか。』258頁

  • 他の論語本と異なり、解釈の仕方が独特で、納得させられる。何度も読みたい一冊。

  • [ 内容 ]
    東アジア最重要の古典『論語』。
    この書物には、人間が真に自由に、生き生きと存在するために必要なことが、最高の叡智と具体的な言葉で書かれている。
    『論語』自身に『論語』を語らせ、そのダイナミックでみずみずしい世界に読者を案内すると同時に、その思想が儒教の伝統の中に生き続け、さらにはガンディー、ドラッカー、ウィーナーたちの思想と共鳴しあう姿も描き出す。
    「最上至極宇宙第一の書」に対する魂の読解書。

    [ 目次 ]
    第1章 学而時習之―学習とは
    第2章 是知也―知とは
    第3章 無友不如己者―君子の生き方
    第4章 是禮也―礼とは
    第5章 必也正名乎―名を正すとは
    第6章 孝弟而好犯上―孝とは
    第7章 仁者不憂―仁とは
    第8章 儒家の系譜

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 論語を新しい解釈を行うことによって、現代を生きる我々に再度生きるために必要な知識を見出す本。

  • 論語の説明であったが、後半の方が面白く、ウィーナーのフィードバックの理論が孔子の理論の影響を受けているという説明がわかりやすい。

  • 24/7月号の文芸春秋の「原発事故を論語で読み解く」を読んで中々面白かったので、本書を読む事にした次第である。
    学而第一の1の「有朋自遠方来」の解釈が面白い。朋とは比喩であって、今まで学んでゐたことで、理解が不確かだった事が、しばらく経ってある時ハタと合点がいく時がある。それが恰も古い友人が遠くからやって来ると同じ喜びでないか。この様に筆者は解釈する。
    論語を読むに当って、新鮮な解釈に出会ふ事が出来る。
    後段で、里仁第四の16の「子曰く、君子は義に喩り、小人は利に喩る。」の件とドラッカーのマネジメントとの対比は面白い。
    最後に、現代日本の閉塞感の源は、君子を欠いてゐる事、経営者が小人によって占められてゐる事だ喝破する。

  • 日本文化の7割は中国からきたという。そんな日本人だからこそ、孔子「論語」の理論は、知らず知らずのうちに、日々の生活の価値観の中に潜んでいます。にもかかわらず、本としてのの「論語」は、難しすぎてほとんどの人が読んでもいないし、百歩譲って読んでいても理解していないのでは?
    安富さんは、論語を、新しい解釈を加えて、しかも腑に落ちるように西欧の考え方や、ドラッガーまで持ちだして、私達の日々の仕事、生活と関連付けられるように解説してくれています。

    よりよい仕事をした人
    人との関係性がうまく気付けないと悩む人
    生きるためのよりどころをさがしている人
    必読です。

    ココロウタ・ブックラウンジでも、この本をテキストに、リーダーシップ醸成のための勉強会を開きたいと思います!

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生きるための論語 (ちくま新書)の作品紹介

東アジア最重要の古典『論語』。この書物には、人間が真に自由に、生き生きと存在するために必要なことが、最高の叡智と具体的な言葉で書かれている。『論語』自身に『論語』を語らせ、そのダイナミックでみずみずしい世界に読者を案内すると同時に、その思想が儒教の伝統の中に生き続け、さらにはガンディー、ドラッカー、ウィーナーたちの思想と共鳴しあう姿も描き出す。「最上至極宇宙第一の書」に対する魂の読解書。

生きるための論語 (ちくま新書)はこんな本です

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