キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想 (ちくま新書 956)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066596

感想・レビュー・書評

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  • ユダヤ教と比較して普遍性を持ったキリスト教,西洋諸国に広がる過程でプロテスタントがカトリックから生まれてきた.欧州諸国のキリスト教に対するスタンス,資本主義に対するキリスト教の立場,平和に対するキリスト教の考え方... どの論点も難しいが,様々な事例を示して分かりやすく解説している.

  • 残念

  • キリスト教からヨーロッパを中心とした世界の歴史がなんとなくわかる本。

    歴史の勉強として読んでみるととても面白く読める本でした。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4215671.html

  • 西洋の世界史はキリスト教を土台に据えつつも、それらを否定することで近代が生まれているとして論を展開している。

    確かに面白い論だが、新書にしては堅い文面が多く、もう少し簡単に書けないものかと思ったので★3つ。

  • ひと言で評せば「キリスト教の社会学」と謂うが相応しい書だ。
    自身の認識不足、不勉強を思い知らされつ、
    キリスト教を軸に歴史の、とりわけ西欧史の勉強をさせていただきました。

    「無神論-二千年の混沌と相克を超えて」の著者新刊の書。
    まえがき冒頭においてー
    日本人には「近代はキリスト教を根にもつ」ことがわかりにくい理由は、「非キリスト教国に住む日本人には、西洋近代のパラダイムを作ったキリスト教の要素が見えにくい」という単純なものではない。
    より本質的な理由は、近代以降、西洋キリスト教諸国によって書かれた「世界史=西洋史」が、「反キリスト教」プロパガンダによってねじ曲げられているからなのである。
    換言すれば、「日本人はキリスト教になじみがないからその本質がわからない」のではなく、「反キリスト教」のバイアスのかかった「西洋史」を学んできたからわからないのである。

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著者プロフィール

比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。フランス在住。著書に『ヨーロッパの死者の書』『キリスト教の真実』『女のキリスト教史』(以上、ちくま新書)、『ジャンヌ・ダルク』(講談社学術文庫)、『ローマ法王』(角川ソフィア文庫)他多数。著者のホームページhttp://www.setukotakeshita.com/

「2021年 『疫病の精神史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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