暴走する地方自治 (ちくま新書 960)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066640

感想・レビュー・書評

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  • 本書の主張は「不易流行」なんだろう。それにしても通読して論が一定していない感があった。暴走しているのは首長なのだが、同時代を生きる著者や我々がすべての革新派首長を「暴走」と評価してよいか疑問が残る。例えば脱ダム宣言(長野県)に対し私は一定の評価をしている。阿久根市は当初の報道から暴走だと感じたがw 根底に流れるのはThink globaly,Act locallyかも。

  • 『暴走する「暴走する地方自治」への反論』という印象です。いや、暴走というほどの迫力はないか。
    たしかに紹介されているもののなかには暴走といえるものもある。しかし、例の大小差が激しく、それぞれの自治全体を言わずにピンポイント攻撃、という内容。
    シングルイシュー、明確な敵を作る。指摘する暴走と同じ手法にさえ見えてしまう。
    地方自治は本来地味なもので、なんでも変えればいいというものではない、というのはごもっとも。それ故に、本書ももっと地味に、社会に前向きに訴えるほうがよい、と思う(それじゃ、売れないのかな)。

  • 期待して手にとったが、拍子抜けするくらい軽い内容だった。地方で台頭する「改革派政治家」の主張の中身がダメなのはわかるが、まるで攻撃される側の官僚が愚痴を言うような姿勢にうんざりさせられる。筆者の考える地方行政の課題、その解決案というものが見えてこないのだ。

著者プロフィール

1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。

「2022年 『自治体と大学 少子化時代の生き残り策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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