マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

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著者 : 坂井豊貴
  • 筑摩書房 (2013年9月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067340

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • マーケットデザインの入門書。
    考え方を知るには良書。
    ボブ的には、さらなるステップアップを目指し、精進したいので、読書案内を活用したい。

  • 読みたい内容は冒頭と巻末のみ、細かい理屈はとりあえ

  • 財を効率的に分配するための仕組みとして、現在のところ市場という仕組みに取って代わるものは存在しないように思われるが、当然市場は万能の道具/手段ではない。だとすれば、市場の制度/ルールを巧妙に構築することにより、市場の効率性を高めることができるのではないか。

    本書は”マーケットデザイン”と呼ばれるそうした最新のミクロ経済学の理論について、わかりやすく解説してくれる。本書で主に解説されるのは、
    ・腎臓移植/ドナー等の場面で活用可能な最適マッチング理論(トップ・トレーディング・サイクル・アルゴリズム)
    ・研修医/病院や学生/公立学校等のマッチング場面で活用可能な理論(受入保留理論、NIMPアルゴリズム等)
    ・周波数等の公共財オークションで活用可能なオークション理論(第二価格オークション、同時競り上げ式オークション等)
    の3つの分野とそれぞれの理論である。

    特に3つ目のオークション理論に関しては、日本でも民主党政権時代に検討され結局廃案になってしまった周波数オークション(これが実現していれば、少なくとも民主党政権時代の数少ない業績の1つになっていたのは間違いがない)の今後の導入に向けて、日本では真剣な議論が必要な分野であり、個人的には非常に面白く読めた。現在の電波行政は3年ごとに電波利用料の見直しを議論する仕組みとなっており、放送と通信の電波利用料負担のギャップ(テレビ局の電波利用料に対して、通信事業者の電波利用料の方が大きく、電波から生じる経済的便益と負担額のバランスが崩れている問題)については、わずかながらテレビ局の負担を増加させ、通信事業者の負担を下げるというその場しのぎの議論に収まってしまっている。そうした中、周波数オークションの導入に向けた議論は必須だと思うし、こうした経済理論の研究も含め、引き続き状況を注視していきたい。

  • 初めてこのマーケットデザインの考え方を知りました。
    数学がこのように身近な所で役に立つことに目から鱗でした。
    (論理では表せないヒトの感情も含めたら、そんなにうまく実用化できるかなぁという気もしましたが。)

    アルゴリズムの説明は、紙とペンを用意して書きながら理解していくと気持ち良く解けていくので楽しかったです。

  • 住宅市場や臓器移植などの複数対複数の選好をマッチングさせる経済学の一分野を最近脚光を浴びているので取り上げている新書。
    実際はアルゴリズムを用いてとくので総当たり的にはなかなか解けない。細かすぎて新書にはどうかと思うが、入門書にはわかりやすいかも。

  • トップ・トレーディング・サイクル・アルゴリズムのプロセスによる組み合わせの最適化(腎移植のドナーと患者の組合せ等)、受入保留形式による最適なマッチング(婚活パーティーでの組合せ等)、第二価格オークションによる価格決定といった事例について、数式を使わずに分かりやすく説明している。

  • この本を手に取るまで「マーケットデザイン」という言葉や学問(手法という方が良いのかな?)を知らなかった私…。はずかしながら。
    で、分からないなりに読み進めてみて、モノを売ったり買ったりするには、この学問が必須ということが良く分かりました。モノを売るだけでなく、腎移植のマッチングでもこのセオリーが使われているとは。たまたまここで述べられている腎移植の話は、概要は知っていたので、腑に落ちました。
    そもそもこういった学問があるということを知らないと、仕事をしていくうえで、生きていくうえで、損をしてしまうこともありそう。私は今後もモノの売り方を考える職業につくことはなさそうだけど。
    知らない学問の概要を知ることは大切ですね。今後もいろんな分野の本を読みたいと思いました。

  • マーケットデザインの研究において市場はブラックボックスではない。建築家が建築学に基づいて設計するように経済学者は経済学に基づき市場のルールを設計する。

  • この本はマッチングについて解説してある本で、1対1のマッチング、1対多のマッチング、オークションでのマッチングなどが解説されています。
    読んで思ったのは、経済学と数学って密接な関係にあるんだということです。安定なマッチングはアルゴリズムで決められます。最大多数の最大幸福ってのは数式で求められるものなのだなぁと驚きでした。
    著者はあとがきで、マーケットデザインでノーベル経済学賞が出たのが本書を執筆するきっかけの1つだと述べています。マッチングの理論は、今後も実践の場でどんどん応用されていくでしょう。これからの時代の一般教養として、ビジネスに縁のない生活をしている人でも知っておいて損はないでしょう。
    最後に1つコメントを申し上げます。臓器のマッチングに関連して、著者は本文中で国の臓器政策を批判しています。マッチングの話と政策の評価は別の話ですし、本書のなかでの政治批判は不要ではないでしょうか。

  • 先日、終了した行動経済学の余韻の中で読む。「数学で世の中の課題を解決。」という意図がよい。何となく、理解できた気になった。授業では無理だったが、このまま読書を続け、理解を深めたい。

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