1995年 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067456

感想・レビュー・書評

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  • 1995年がある種、激動の年であったことを実感した。でも1994年だって1996年だって挙げればそれは激動の都市だったのだろう。 あの時代の自分と重ね合わせながら読むにはおもしろった。

  • 筆者自身の見知った時代にも関わらず意外にもさらりと描いている。そこがよいのかもしれない。

  • 1995年がこんなにターニングポイントだったとは。当時、7歳。なにもわからないなりに、考えるっていうことを始めた年齢な気がします。

    ヒントがありすぎたのでここでは書きません(笑)

    今年はさらにそこから20年ということだけ追記しておきます。

  • 1995年を日本の戦後からの歴史の一つの転換点と捉え、1995年に起きた様々な出来事の歴史的な意味を考える。
    様々な出来事を振り返ってみると、あれから時代は大きく変わったのだなと実感。

  • 地下鉄サリンに代表されるオウムの事件、阪神大震災など数多くの出来事がある1995年を政治経済、テクノロジー、事件など横に輪切りにして振り返る試み。基本的には出来事をつらづらと書かれるだけだけど、作者の小ネタや軽妙な語り口で、飽きずに読めました。
    当時は小学生。ノスタルジーに浸れる読書体験でした。そして20年前から現代に受け継がれることもあると改めて感じます。

  • 1995年は、最も興味のあるポイントだ。そんな年の出来事がきっちり記されているが、そこからの考察を期待していただけにそれが無かったのが物足りなさを感じたひとつの要因です。あ、終わっちゃったって感じで読み終えた。

  • “最悪でも、いささかの懐古趣味を満足させることはできるだろう”

     本書の前書きで、著者が引用した文章である。果たして本書は懐古趣味を満足させるだけの本なのか?いやいや、1995年は、エポックメイキングな年なんですよ!と納得をさせられる本なのか?

     確かに経済面やテクノロジー、文化面等、各論では後世に影響を与えた出来事はあったようだ。しかし、1995年という年全体ではそれほど後世に影響を与えた訳ではなさそうだ。というか、そこまで踏み込んだ記載と分析はなされていない。

     どちらかというと、“懐古趣味を満足させる”内容であったが、それでも私にとっては懐かしい1年をよみがえらせることが出来た。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1038/K

  • 著者がかつてより主張したテーマだったので期待して読んだけれど、1995年とはどういう年だったかの整理、概論に大半を占めていて、ちょっと肩透かしを食らった感じ。とはいえ、"「1995年は時代の転換期」というテーマは興味深いので、一読の価値はあると思う。

    著者近影が瑛太のような髪型でなくなっていたのが(ある意味)一番衝撃的だった笑。

    もうちょっと踏み込んで欲しかったけれどなぁ。

  • 【揺れて荒れて変えて】阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生する中、安室奈美恵がCDデビューし『失楽園』が人々の関心を捕らえた1995年。平成の中でも時代を画す重大事件が相次いだこの1年を振り返りながら、後代に与えた影響について考察を加える作品です。著者は、幅広い分野に関する著作を持つライターの速水健朗。

    著者がまえがきで記しているように、懐古趣味を十分に満たすことができることはもちろん、1995年という1年が持つ重要性を改めて気づかせてくれる一冊でした。この年の出来事をどうまとめるかは人それぞれだと思いますが、議論の補助線として非常に参考になるかと思います。

    〜1995年とは、それ以前に起こっていた日本社会の変化を強く認識する機会となった転機の年なのである。〜

    1995年について記憶のある人にもない人にもオススメ☆5つ

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著者プロフィール

速水健朗 Kenro Hayamizu1973年生まれ。食や政治から都市にジャニーズなど手広く論じる物書き。たまにラジオやテレビにも出演。「団地団」「福島第一原発観光化計画」などでも活動中。著書に『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)、『1995年』(ちくま新書)、『都市と消費とディズニーの夢』(角川Oneテーマ21)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『すべてのニュースは賞味期限切れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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