幕末史 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068002

感想・レビュー・書評

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  • 日本史にまったく疎かったので幕末史を学ぶには最適だった。経過を淡々と追ってるだけなのが却ってわかりやすかった。

  • リアルな幕末史を知ることができる時代で良かった!

  •  幕末から維新後までの通史。非常に読みやすく、すらすら読める。幕末を舞台にした歴史小説を読むための基礎知識を得ようと思って購入したが、とても役に立った。

  • わかりやすいが筋が通っていてよかった。

  • 幕末の混迷を経て、「立憲君主制国民国家」というものが形成されて行った。これは“挙国一致”で“破約攘夷”を目指さなければならないというようなエネルギーが昇華したものだ…こうした“挙国一致”というようなエネルギー…その後、どういうような経過を辿ったか?そして現在は?そういう意味で、幕末辺りの歴史に向き合ってみるというのは、或いは「非常に今日的」なテーマかもしれない…
    新しい研究の成果も容れながら、「"幕末”とは?」という問いへの回答を示唆してくれる力作だ。

  • 幕末の複雑な政治情勢は1990年の大河ドラマ翔が如くなどでようやく概観をつかんだ気がしていたが、本書ではかなり違った印象を受けた。特に大政奉還から王政復古の大号令までの詳細な経緯、主要人物で倒幕を掲げる者はいなかった…ドラマでは悪役の久光公が有能でたびたび孝明天皇に相談されていた…など驚きかつ新鮮だった。単なる通史でなく、論点が整理されていて、日時が前後しながらの記述なので、多少神経を使うが、禁門の変など幕末の重要事件が克明に叙述されていて引き込まれる。あとがきで、著者は病と戦いながらの執筆であることを知らされる。気迫のある記述の理由が分かった気がした。日経新聞で高い評価を得ていたのも納得した。だが、歴博の「大久保利通とその時代」で、大久保が久光をだだっ子で子どものようだ、と評している史料をみてやはり過大評価ではないだろうか、と思ってしまった。

著者プロフィール

1940年、秋田県生まれる。1970年、立教大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学教授、奈良大学教授などを歴任。2016年、没。
【主要著書】『大久保利通と明治維新』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『江戸が東京になった日』(講談社選書メチエ、2001年)、『幕末政治と薩摩藩』(吉川弘文館、2004年)

「2022年 『幕末政治と薩摩藩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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