- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480068002
感想・レビュー・書評
-
日本史にまったく疎かったので幕末史を学ぶには最適だった。経過を淡々と追ってるだけなのが却ってわかりやすかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアルな幕末史を知ることができる時代で良かった!
-
わかりやすいが筋が通っていてよかった。
-
幕末の混迷を経て、「立憲君主制国民国家」というものが形成されて行った。これは“挙国一致”で“破約攘夷”を目指さなければならないというようなエネルギーが昇華したものだ…こうした“挙国一致”というようなエネルギー…その後、どういうような経過を辿ったか?そして現在は?そういう意味で、幕末辺りの歴史に向き合ってみるというのは、或いは「非常に今日的」なテーマかもしれない…
新しい研究の成果も容れながら、「"幕末”とは?」という問いへの回答を示唆してくれる力作だ。 -
幕末の複雑な政治情勢は1990年の大河ドラマ翔が如くなどでようやく概観をつかんだ気がしていたが、本書ではかなり違った印象を受けた。特に大政奉還から王政復古の大号令までの詳細な経緯、主要人物で倒幕を掲げる者はいなかった…ドラマでは悪役の久光公が有能でたびたび孝明天皇に相談されていた…など驚きかつ新鮮だった。単なる通史でなく、論点が整理されていて、日時が前後しながらの記述なので、多少神経を使うが、禁門の変など幕末の重要事件が克明に叙述されていて引き込まれる。あとがきで、著者は病と戦いながらの執筆であることを知らされる。気迫のある記述の理由が分かった気がした。日経新聞で高い評価を得ていたのも納得した。だが、歴博の「大久保利通とその時代」で、大久保が久光をだだっ子で子どものようだ、と評している史料をみてやはり過大評価ではないだろうか、と思ってしまった。