食べ物のことはからだに訊け!: 健康情報にだまされるな (ちくま新書)

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著者 : 岩田健太郎
  • 筑摩書房 (2015年2月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068170

食べ物のことはからだに訊け!: 健康情報にだまされるな (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで見かけてタイトルが気になり、図書館でリクエストして借りて読む。

    最初は純粋に健康に関する関心から手に取ったのだけど、読み進むうち、これが仕事にも大いに役立つことを知る。

    内容は直接的には健康情報に関するもので、それはそれで当然役立つのだけれど、適用されるのはもっと普遍的な話で、ちまたにあふれる科学的と言われるデータがどのようなものであり、それらとどのようにつきあっていくか、ということを考えさせてくれる。

    結局のところ、自分の感覚、判断力がとても大事なので、それを健全に養っていくことが重要と再認識させてくれるとてもよい本だと思う。

  • 原理主義に陥らない、全肯定・全否定のどちらの極端にも走らない、難しい中庸の道。トンデモ本をタイトルや著者名まで挙げながら、おかしな所は指摘しつつ傾聴すべき部分も紹介して書き手を追い詰めない。
    筆者が実践するスタイルは、責任ある大人が歩むべき道。これが出来る人がどれだけいるかが、即ち国や文明の成熟度なのだろう。

  • 「患者の多様な価値観を医者が糧に「命が一番大事」と規定するのは医者のエゴであり、パターナリズムです。患者の価値観を否定することができるほど、医者が偉い存在ではありません。」という一文で著者の姿勢がわかる。「自然治癒力」をキラキラワードというあたりもさすが。現代医学と主観的判断など、興味深い視点。

  • よくある健康本に惑わされてはいけない。
    何事も極端な主張は怪しい。

  • あんまり気にしすぎないで、自分の身体の欲しているのを食べるといいよ~。
    喉いたいならはちみつ? 胃が痛いなら大根、みたいな。

    世間ではあまりにも添加物などへの過度な反応が多い。だけどそれ、本当に危険なの?という本か。
    トンデモ本に対するここがおかしいを説明してくれて、ためになった。自己矛盾を起こしている本もあるとは魂消る。

    変な言葉に騙されない。ことが大事か。

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  • タイトル通りで、それ以上でもそれ以下でもないって感じです。

    人によって合う合わないがあると言いつつも、
    あらゆる健康法を“現時点で分かっている範囲”で科学的に検証しながら「トンデモ」だと片付けます。

    合う合わないは人による、は私もそう思ってたけど、
    トンデモだと言い切る前に自分で人体実験してみりゃいいのに。

  • 「ー健康情報にだまされるな 」これがこの本のサブ
    タイトル。
    健康情報の中で、相反する主張を少なからず見かける昨今、いい勉強をしたと思う。 

    〈本から〉
    健康「トンデモ」本に共通する特徴があることが
    わかってきました。(略)
    特徴その1 極論が多い
      その2 「西洋医学は信用できない」「化学では
           説明できないこともある」を連発する  
      その3  科学を批判するわりに、科学の権威を
           ありがたがる
      その4  人間に関するデータは少なく、ほとんど
           動物実験
      その5 「自然治癒力」「日本古来の」「古代
           からの」「自然免疫力」「抗酸化作用」
           といった「キラキラワード」を多用する
      その6  論理の飛躍、拡大解釈、過度の一般化
      
     新谷弘実著『新谷式 病気にならない食べ方の習慣』
     例えば、NK細胞活性をあげる漢方薬で、肺癌患者の
     腫瘍マーカー(血液検査)を改善させたり、食欲が
     増したりといったマイルドな効果が期待できますが、
     肺癌そのものが治るわけではありません。「自然
     免疫力を高めて病気がゼロ」というのは高望みという
     ものです。(略)
     新谷氏が主張する「病気にならない食事」というのは
     ありえない幻想に過ぎません。
     
     崎谷博征著『この4つを食べなければ病気にならない』
     いきなり「西洋医学は病気を治せない! 病気を
     治すのは原始人食と自然治癒力」と「トンデモ」
     ワード全開です。(略)
     原始人のやり方が正しい、という前提がそもそも
     間違っていると思います。だ、すでに指摘したように
     このようなロジックはすぐに破綻します。仮にこの
     仮説を認めたとして、こうした食材は生で食べなければ
     いけません。火を通すとたんぱく質などは変性します
     から。塩やだしで味付けをしてもいけません。
     それこそ「原始人の食事」というものです。まあ、
     「古代人の食事」を謳っておきながら、くだものは
     ミキサーでピュレをつくったり、蒸したりオムレツを
     作ったり、本書では言ってることとやってることは
     全然噛み合っていません。(略)

     船瀬俊介氏『3日食べなきゃ、7割治る!』
     これは断食で風邪、腹痛、下痢、頭痛、便秘、
     アトピー、水虫、腰痛、うつ、糖尿病、心臓病、
     肝臓病、透析患者まで治ると謳っています。
     何のことかと思えば、例のカロリー制限をすると
     長生きできた動物実験の話でした。(略)
     しかし、こうした実験は同書が主張するような
     「万病を治す(15頁)こととは何の関係も
     ありません。やはり、「体毒を追い出す」とか、
     「自然治癒力」というトンデモ的なキャッチフレーズ
     で読者を煙に巻きます。(略)同書の中にも傾聴に
     値する部分はありますが、その大体はデタラメで、
     そのデタラメは「現代科学では説明できない」ため
     ではなく、「現代科学の応用のしかたがデタラメ」
     なためです。

     内海聰氏『1日3食をやめなさい!』
     「食べ過ぎが不健康の原因」というしごくまっとうな
     前提から「だから1日3食はよくない」という極論に
     飛躍します。相撲取りなどは1日2食で大喰らい
     ですから、カロリー摂取量と「1日3食」は直接
     関係ないんですが。(略)
     この「昔はがんがなかった」というロジックは
     「トンデモ」健康本によく見られる主張ですが、
     しかし間違いです。明治24~31年の平均寿命は
     男性で42.8歳、女性で44.3歳でした。
     大多数のがんは50歳以上の高齢者に発症しますから、
     寿命が短い時代にがんが少なかったのは当たり前です。
     (略)
     昔は良かった、という内海氏のロジックは我々の
     感情に共感を与えます。しかし、現実には現代人の
     方が昔の人よりもずっと健康なのです。たとえがんが
     増えたとしてもそうなのです。(略)

     
     僕が「トンデモ」健康本に批判的なのは、単にそれが
     科学的に妥当ではなからではありません。「トンデモ」
     健康本は極論を断言口調で使う傾向にあります。
     それは一種の脅し文句です。トランス脂肪酸を食べると
     不健康になるぞ、電磁レンジを使うと不健康になるぞ
     と人々を脅します。医学や栄養学を学んでいない
     一般の人たちはその脅迫に怯えます。(略)
     そして、「そんなものを食べると健康になれない」と
     いって他者に毒を振りまき、脅迫するようになるの
     です。このような社会が豊かで素晴らしい社会と
     いえるでしょうか。(略)

     不食ははたして本当か
     秋山氏は気功法、ホメオパシーに傾倒して、その後
     「食べない」という選択肢をとりました。これが
     不食です。(略)6つの論文がありました。そのうち、
     4つはホメオパシーの効果を肯定的にとらえたもの
     でした。しかし、より新しい2つの論文はホメ
     オパシーの効果はプラセボ効果に過ぎない(
     つまり効いていない)と否定するものでした。(略)
     森美智子氏が、少食によって 
     1寿命が延びる  2免疫力・自然治癒力が高まる
     3若返る
     と書いてますが、それを実証したデータはありません。
     森氏のいう免疫力、自然治癒力とは何かも分かり
     ません。「栄養学では説明できない現象はある」と
     「トンデモ」な人はすぐにいいますが、それはそれと
     して、「説明できない現象」そのものの存在を示す
     必要があります。(略)

     藤田紘一郎氏『50歳からは肉を食べ始めなさい』
     肉を食べれば、老いを防ぐだけでなく、がんや
     心筋梗塞などの生活習慣病も遠ざけ、薬いらずの
     身体を作ってくれます(7頁)
     これは残念ながらデタラメです。個々のエピソード
     は尊重しなければなりません。と同時に「個々の
     エピソードを過度に一般化してはならない」のも
     事実なのです。藤田氏個人が肉を食べて糖尿病が
     よくなり、体重が減ったというエピソードはよい
     でしょう。しかし、それが万人に適用できるかは
     厳密な臨床試験を必要とします(それが一般化
     というものです)。

     本書では「感性が大事」という話をしています。
     すなわち、「健康本とかで「あれを食べろ」、
     「これを食べるな」といった言説はあまり気に
     せず、自分のセンサー(感性)を磨き、感性に
     任せるままに自由に楽しく食事をするのが一番」
     という主張です。

     


     









     
           

  • 糖質制限食の是非で、賛否両論分かれているがこの本では様々な食事療法を実践して、体に合う食事療法が一番良いと論じている。そもそも人によって個人差があり当然だという事に気付かされました。そしてやりすぎや極端なのは良くなく、相手の考えを尊重する事が重要なのである。
    また様々な巷のトンデモ本にも触れられており、ごもっともな意見で痛快でした。著者の本は出展や参考文献が記載されており、中庸な考え方をされている。私は物事を偏った見方をする事があるため、とても参考になりました。

  • 感染症専門の岩田先生、今回は食について書きました。
    守備範囲が広いですね。
    基本的な考え方がしっかりしているからどの分野でも適応できることが書けるのだと思います。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11996722395.html

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