若者はなぜ「決めつける」のか: 壊れゆく社会を生き抜く思考 (ちくま新書)

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著者 : 長山靖生
  • 筑摩書房 (2015年2月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068194

若者はなぜ「決めつける」のか: 壊れゆく社会を生き抜く思考 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 辞めたくても辞められない状況をつくり出すのがブラック企業。退職を申し出た社員を怒鳴りつけ、時には暴力を振るって退職願を撤回させる。ノルマの未達成分や身に覚えのないミスで会社が損失を被ったと言い立ててその弁済を求め、支払いが済むまで働くよう強制する。どうしても退職したいなら懲戒解雇にして別の企業に勤められないようにしてやると脅す。ブラック企業というより犯罪企業。大人の中には「昔、自分たちはもっと厳しく鍛えられた」という考えがある。しかし、それは誤り。ブラック企業の厳しさは鍛えるといった社員本人の将来の成長に結びつくものではなく、彼らを使い潰し、使い捨てるシステム。ブラック企業に勤めてしまった人々が置かれている労働環境は、過酷なうえに未来につながらない。ブラック企業をはびこらせる遠因は、消費者が安い物を求め続けた結果でもある。求人数があるのに大卒の就職難が起きているのは、決して学生の努力不足ではない。一番の理由は大学進学者の増加。本書は現代の若者に向けられる決めつけ、若者自身が自らに向ける決めつけといった謬想を正してくれる。

  • 若者が生きづらい現代をいろんな側面から論じている。
    就活やフリーター、ニート、自己責任と、「弱者と強者」など非常に分かりやすく現代をとらえている。けれど物知りがうまく説明しているだけで、「だからこうしていこう」の部分はない。サブタイトルには「社会を生き抜く思考」とあるけど、やり過ごす方法が提示されているだけで解決策を模索することもない。ちょっと残念。

  • 現代の若者が悩む二重の決めつけ
    →世間からの決めつけ=今時の若者は。。
    →自身の意識の中=どうせ。という決めつけ

    決めつける理由=決めないと進めないから
    何かしないと変わらない世の中

    社畜が正しいのか?寝ないで働くこと=美徳と考える経営者が多くないか?

    働きたいけど怖いから働けない=真面目にとらわれた結果。

    中間管理職、事務職の不要=就職難
    自己決定=自己責任に変わる世の中。
    だが決めないと変わらない現実。。
    その結果、ネットなどを通して他者を攻撃する。。

    ゆとり社員批判
    生まれた時から不景気で、それに抗うことなく期待せずに生きてきた。無関心、ストレス耐性が弱いとみなされてきた。
    縦のつながりー深すぎるとパワハラになるしお互いに距離感がつかめてない。
    横のつながりーネットなどを介しても趣味の仲間など村のつながりが作れる。だが、ムラ社会以外でも繋がってこそ生存力が高まる。

    さまざまな弱者
    他責系弱者
    否認系弱者
    自責系弱者ー弱者であることを利用する。

    ゆとり教育が格差を広げた?ー小、中学生で好きな学びなどわかるはずがない。

    キャラづくり=失敗した時の自己防衛
    →解離性人格障害と関係がありそうだと思った
    社会の多元化→それに即して自己の多元化→且つタイムリーな自己決定が必要という世の中を生きているのだ。

    若者の低減欲望
    もの、かねへのこだわりが弱い。家庭より結果を求め、努力などは低コストにする。お金がないことに慣れ、今後も右肩下がりの経済に警戒しつましく生きる。

    パラサイトシングル
    結婚の3つの理由ー依存、生存、共存
    女性の専業主婦願望は依存に値し、男性にとってメリットは少ないのいうことに、男性諸君は気付き始めている。つまり自足している男が多い。よって子供が欲しいとか理由がない限り結婚への欲もない。
    だが、老後を考えるとどうか。。

    確固たるもののない世の中だが、歴史的に見たら生きてご飯が食べられるだけで裕福であると言えると著者は書く。
    私たちの価値は存在自体にある。という言葉には勇気付けられた。
    それぞれの世代にある仕方なさを理解して出来ることをしてサバイブしていくしかない。

    この本の中では心の折れたニートへの労働喚起が多く叫ばれている。いつまでも親のすねをかじるのではなく、老いていく親のために世話をする番だと自覚して、それを労働としていきなはれと。
    決してニートやフリーターを否定することなく、発生の原因とそれによる結果を淡々と書いてあり好感を持った。

    変わりつつある世の中の選択肢。それに対して偏見を持たず現実をあるがままに書いてあるこの本は年配の人にほど読んで欲しい。

    決める=判断

  • 特に納得が行った! という箇所はありませんでしたけれども、著者のエッセイというのかな、そういうものとして面白く読めましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    この著者はかなりオタク的な人でして…SF小説やらホラー小説やらが好きみたいですけれども、昨今の、といってもちょっと古いですが…エヴァンゲリオンなども観ていて論考しているんですよねぇ…ああ、デスノートとかもね! 読んでいるみたいです…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    著者によれば現代の若者は考える暇もなく、周囲の状況に合わせてというのか、流されているというのか…ともかくそうした雰囲気の中で「決めさせられている」…それを著者流に言えば決めつけていることになるんだそうな…。

    まあ、分からなくもないですねぇ…とにかく現代人というのは何かと時間に追われているような気がします…グローバル化とかいうのが原因の一端なんでしょうけれども、ともかく世界と競争! 競争! の毎日ですよ…そりゃ、サラリーマンのお父さんだって疲れてしまいますって…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    けれども、この流れは今後も止められないどころか、ますます加速しそうな勢い…そんな中で自分を見失わずにいる方法とは!? この本に書いてある気がしました…おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 新書にしては詰め込みすぎ。

  • 自分用キーワード
    高度経済成長期に生産力が伸びたのは「高齢者が少なくて労働人口が多かったため」であり、一人当たりの生産能力が高かったわけではない 若者は弱者意識、被害者意識に囚われすぎてはいないだろうか 正解のない選択肢から「決断主義」のために判断を強いられ、仕方なく選べば「自分で決めたんでしょ」と自己責任を強いられる 就職難の要因1.求人数の数もさることながら、大卒の数が増えた、2.応募先が大企業に集中している

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